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MOM meets MOM ProjectNo.2

育児と仕事、両立の実態を探る! ママ覆面インタビュー<日本編>

2015/10/28

世界では妊娠や出産が原因で命を落とす女性が、なんと1日に約800人もいます。この状況を改善していくために、途上国の女性支援を行う国際協力NGOジョイセフと女性向けコミュニケーションを手掛ける電通ギャルラボは、世界中の妊産婦を守るホワイトリボン運動の一環として、共同で「MOM meets MOMプロジェクト」を立ち上げました。スポンサーとしてサラヤのスキンケアブランド、ラクトフェリンラボが全面的にサポートしています。

世界の妊産婦やママが置かれた状況を日本のママたちにも知ってもらうことで共感しあい、支援の輪を広げていきたい。この連載では、プロジェクトメンバーの筆者・外崎郁美が6月に視察に訪れたタンザニアにおける母子保健の現状を振り返りながら、日本の、そして世界におけるママたちの課題と未来の可能性について考えていきます。

もしや日本って、子育て途上国?育児と仕事、両立の実態を探る! ママ覆面インタビュー<日本編>


前回、タンザニアのママについて振り返ったところで、今回は日本のママの現状をあらためて知る企画を。ということで、ママたちの本音を探る覆面インタビューを実施しました。昨今、「女性の社会進出」がうたわれていますが、今の日本の働くママのリアルとは?
世界から日本を振り返るために、日本在住のママはもちろん、アメリカ在住のママとフランス在住のママにもインタビューしたところ、その違いが浮き彫りに。日本編とアメリカ・フランス編の2回に分けて連載します。

※プライバシー保護のため、内容に差し支えのない範囲でプロフィールの一部などに手を加えています。


A子さん(31歳)の場合

【profile】
千葉県在住。果物野菜の販売業。夫(39歳、メーカー勤務)と長女(4歳)の3人家族。

A子さんの心
子ども60%、仕事10%、家10%、自分10%、趣味5%、夫5%

A子さん

【概略】
26歳のとき、入籍の日にちを決めて夫の両親にあいさつに行く予定でいたら妊娠が判明!
育休から戻ってきた女性上司が相談に乗ってくれるなど、職場環境に恵まれる。

27歳、震災前の3月6日に出産。直後はいろいろな不安があったが、産後2カ月ごろから地域の集まりやベビーマッサージなどに参加するように。

子どもが1歳の時に保育園が決まらず、2カ月育休を延長して職場に復帰。育休延長についても上司は温かく理解してくれる。

保育園が19時までしか預けられないので残業はできなくなったが、たまに親に預けるなど妊娠前の働き方になるべく近付けて今に至る。

Q.ぶっちゃけ、育児していて感じている不満!を教えてください。
A子:自分の日々の育児や家事に対して、夫の感謝の心が足りないこと。雨の日の送り迎えや、疲れて帰ってきて食事の支度をする時、感謝の言葉一つで救われたりするのに。

Q.出産後の夫の育児、家事。ズバリ何点?
A子:
【育児10点】基本的に帰りが遅く、平日は子どもと触れ合う時間があまりない。たまに早く帰ってきた時はお風呂に入れてくれるが、自ら進んでというよりこちらが促している。
【家事30点】私の怒りが頂点に達する前にたまに手伝うくらい。

Q.夫が育児することに対して、彼の職場の理解や協力はありますか?
A子:理解ある雰囲気ではなく、進んで育児に取り組める環境ではないらしい。

Q.出産後、育児を通じて、夫婦の関係は変わりましたか?
A子:自分の中で子どもが一番になってしまい、なかなか夫婦だけの時間が取れなくなった。夫婦生活は、仕事や家事の疲れもありそういう気分にならないので少しギクシャクしている。

Q.育児中でもある今のあなたの、理想の働き方は?
A子:できれば18時ごろには保育園に迎えに行けるよう、17時までの勤務が理想。今は19時に帰宅してそこから夕飯をつくるので、平日はなかなかゆっくり子どもと過ごす時間がない

Q.現在、「自分の時間」はどれくらいありますか?
A子:自分だけの時間はあまりないが不満はほとんどない。子どもと一緒にやっているスポーツやサークルの時間が楽しくて、子どもと過ごす時間が自分の大切な時間

Q.ママとしての今の悩みは?
A子:第二子をつくるタイミング。仕事でどうしても迷惑をかけてしまうことになるから。子どもを産める年齢には制限があるし、仕事もその時期にしかできないものもあるので悩ましい…。

Q.育児をする上で「こうだったらいいのに」と思うことを教えてください。
A子:地域でのつながりがもっと密になればと思う。仕事で保育園の迎えが間に合わない時は地域のファミリーサポートという仕組みを利用し、近所の方が迎えに行って預かってくれる。ほとんどボランティアに近い対価で成り立っているが、預かってくれる側も楽しんでくれてとてもいい関係。行政もそういう社会のつながりをもっとサポートしてほしい

Q.ママとしてもっと幸せになるために、社会全体に求めることは?
A子:育メンという言葉が流行したが、実情はほとんどの男性は、圧倒的に女性より子どもと過ごす時間が少ない会社や社会が、もっと積極的に育児に参加できる時間の確保に取り組んでほしい。きちんと有給を取得できるようにすることや、週に一度は残業をなくすなど。

子どもは本当にかわいい。子どもから教えられることがとても多い。今まで忘れていた大切なことを気付かせてくれる。きつくしかってしまうこともあるけど、子どもを産んでからの自分は前よりずっと好き。

 



B美さん(30歳)の場合

【profile】
東京都在住。NPO法人勤務。夫(32歳、銀行員)と長女(1歳)の3人家族。

B美さんの心
子ども60%、仕事10%、将来の夢9%、自分5%、夫5%、親の老後5%、趣味3%、友人3%


【概略】
銀行員時代に出会った夫と結婚3年後、29歳で妊娠。待望の妊娠だったが、夫は実感があまりないのか「そうか」と薄い反応。

会社(銀行から転職後)で育休が取得できず退職を迫られる。東京でのフルタイム勤務→ど田舎(実家)での育児生活…という変化に気持ちがついていかず、社会から切り離されたような感覚に。

産前まで働いていた職場は結局退職。その後、知り合いのつながりでオファーを受けたNPO法人に就職。

勤務先を変えた復帰後は9時~18時のフルタイム勤務に。9時~12時のコアタイム以外は時間の使い方は自由という「自宅勤務」の形態に助けられる。

Q. 初めての妊娠。不安はありましたか?
B美:これでキャリアが中断されてしまう、仕事のパフォーマンスが落ちて評価に響くのではという不安。夫婦ともに両親が地方に住んでおりサポートが受けられない状態。しかも夫の帰宅は毎日遅い。東京で1人で子育てをしていくことにかなりの不安を覚えた。

Q. 妊娠中、あなたの会社や会社の人の対応は?
B美:同時期に同じチームのメンバーが体調不良などで退職、休職することが重なり、無理しなくては回らない状態の仕事量に。さらにある日突然、「一度退職して保育所が確保できたら戻ってね」というまさかの退職勧告が。

Q. 出産後、状況は変わりましたか?
B美:何があっても自分が娘を守らなくてはいけないという強い気持ちが生まれた。今後人生で起こり得るあらゆるリスク(離婚、夫の失業など)に備えるために、仕事をして経済的に安定できるような状況をつくらなくてはと思った。

Q.転職して職場復帰後、働き方は変わりましたか?
B美:復帰前は月残業60時間~80時間くらいは働いていて、やりがいも感じていた。
転職先に復帰してからは9時~18時のフルタイム勤務だが、9時~12時のコアタイム以外は時間の使い方は自由

Q.育児中でもある今のあなたの、理想の働き方は?
B美:今の働き方が理想。打ち合わせなど以外は基本自宅勤務。子どもがいつ熱を出してもすぐに駆けつけることができる。自分以外に頼れる人がいない状態なので、この働き方は本当にありがたい。

Q.出産後の夫の育児、家事。ズバリ何点?
B美:【総合60点】
夫の勤務先は企業文化的に「有給=悪いこと」という感覚があり、娘が生まれた日含め、夏休み以外で有給は取っていない。平日は朝早く出社し、深夜に帰ってくるので娘との交流はほぼなし。しかし平日はごみ出し、土日はお風呂やご飯の世話など手伝ってくれる。

Q.夫が育児することに対して、彼の職場の理解や協力はありますか?
B美:銀行員の妻というのは歴史的に専業主婦が非常に多く、夫の職場においてそのような理解はまったくない。夫の上司である40代銀行員の妻もほとんどが専業主婦で、「子育ては妻の役目」文化が半端ない

Q.出産後、育児を通じて、夫婦の関係は変わりましたか?
B美:夫婦というより親友、戦友。産前からセックスレスだったが産後はさらにレスに。「私の体は娘の大切な体!」という気持ちが強くなり、汗・お酒・たばこの臭いがする夫にあまり触りたいとは思わなくなった。ただ、産前よりもツーカーな感じが強くなって仲は良くなった。

Q.育児をする上で、「こうだったらいいのに」と思うところを教えてください。
B美:
父親にも育休を取らせる仕組みをつくってほしい。スウェーデンのように、男性も必ず一定以上の育休を取らないと手当金がもらえない、など法律で定めてしまった方がいいと思う。努力義務」じゃ浸透しない
★長時間労働文化を是正してほしい
★もっと街に授乳できるスペースを増やしてほしい
★地下鉄にベビーカーで乗ったときの利便性を改善してほしい。
★「保育園は2カ月休んだら退園」という制度だと、2人目の里帰り出産ができない。

Q.ママとしてもっと幸せになるために、社会全体に求めることは?
B美: 専業主婦・主夫の価値が低く見られ過ぎな気がする。それぞれが選んだ生き方を
認めあい協力しあう世の中になって欲しい。

古き良き時代の「子どもは地域で育てるもの」という価値観が、もう一度広まってほしい。今の日本は「妊娠・出産はあくまでも個人の問題」という意識が強すぎるのでは?
 


C子さん(41歳)の場合

【profile】
東京都在住。自営業。夫(53歳、公務員)、この夏に生まれた長女(0歳)との3人家族。

C子さんの心
子ども50%、仕事25%、自分10%、夫10%、友人5%


【概略】
婚約後3カ月で妊娠判明。当時40歳。高齢での自然妊娠だったため「奇跡の妊娠」ということでおなかを拝みにくる友人も。

41歳で初めて出産。産後1カ月は慣れない育児に追われ、何もできていない自分に焦りを感じながらも、今後のキャリアと育児のバランスについて考えるように。

子どもにできるだけたくさん時間をかけたいと考える一方、経済的理由や自己実現の観点からも働きたいという思いで悩む。

結果、両者のバランスをとって産後2カ月で量をセーブしつつ仕事に復帰。

Q. 高齢での妊娠や出産にどんな不安がありましたか?
C子:妊娠前はダウン症のリスクを心配した。が、いざ妊娠が分かり超音波で我が子の心音を聴いて夫婦の気持ちは変わり、結果ダウン症の検査は行わなかった。

Q. 妊娠中の仕事上の不安は?
C子:体の無理ができなくなる不安、仕事量や収入の不安、子どもの教育費の不安。旦那(53歳)があと6年で定年なので、その後は私が大黒柱になる。そのために長期的なキャリア形成が必要なので焦った。

Q. 妊娠して業務量は変わりましたか?
C子:妊娠3カ月の時、ハードに仕事(朝7時出勤、24時帰宅)をしてしまった結果、切迫流産に。取引先の人に気を遣わせないように体調のことを伝えようか伝えまいか悩んだ。

Q. その他、妊娠中に困ったことは?
C子:飲み会の場でこちらに煙が来ないように気遣われながらタバコを吸われることがあり、申し訳ない気持ちとおなかの子どもに影響がないか不安な気持ちに。せっかくのお誘いでうれしい半面、タバコをやめてくださいとは言えず…。

Q.職場復帰後のあなたの働き方について教えてください。
C子:狙っていた一時保育の定員がなんと2人で、申請した時には既に締め切りが終了。来年4月までは預け場所がないため、「旦那に休んでもらう」>「ベビーシッターに依頼」>「大阪の母親に来てもらう」の3つの選択肢をとる予定。

Q.子育てしながらの理想の働き方は?
C子:子どもを預けられるワークスペースのある事務所を借りて仕事ができるのが理想。働く時間は10~17時くらい、あとは家族の時間にあてたい

Q.出産後の夫の育児、家事。ズバリ何点?
C子:はじめ【70点】→ 現在【95点】
子どもの夜泣きで体力が限界にきたころ。わんわん泣いている自分に気付いて旦那が変わり、お風呂やおむつ、ミルクなどを手伝ってくれるように。何でも自分でやろうと抱え込んでしまっていたのかも

Q.夫が育児することに対して、彼の職場の理解や協力はありますか?
C子:公務員である旦那の職場では、子どもが生まれた前後の休暇、予防接種や健康診断
のための休暇、育児休暇などがあるが、育児休暇はほぼ活用されていない。旦那が3カ月育児休暇を取得しようと申請すると「え?取得するの?うちの部署は取得実績ないよ」と会社の担当に言われたそう。公務員でもこんなに理解がないことに驚いた!

Q.出産後、育児を通じて、夫婦の関係は変わりましたか?
C子:男女というより家族という関係に。それも悪くないと思う。夫婦関係は妊娠発覚後からセックスレス。いずれ半年以内には新婚生活のようなラブラブカップルに戻りたい!

Q.育児をする上で「こうだったらいいのに」と思う社会の仕組みなどは?
C子:
大学の無償化。教育に関する費用が膨大にかかると考えると2人目、3人目は経済的な理由であきらめざるを得ない。
「子どもはみんなで育てるもの」という育児に協力的な社会環境。子どもの声がうるさい、ベビーカー邪魔、などなど子どもに対して優しくない声をよく聞く。

Q.ママとしてもっと幸せになるために、社会全体に求めることは?
C子:男性も家事や育児をすることが当たり前である環境、世の中であってほしい。男性も女性も分担して家事をすることで女性の労働力が創出できて、日本がさらに豊かになると思う。女性のキャリアが長く続くこと前提で、職場の制度や託児所があってほしい。

子どもには未来がある。今の大人たちや高齢者を支えてくれる宝。 それを理解した上で、育児や子どもに協力的な環境であってほしい。
 


D代さん(40歳)の場合

【profile】
東京都在住。サービス業。夫(39歳、会社員)、長女(7歳)、長男(4歳)の4人家族。

D代さんの心
自分80%(うち今後の仕事60%)、子ども10%、夫10%


【概略】
32歳で初めて妊娠。職場でも体を気遣ってもらうが、妊娠7カ月のときに切迫早産のため仕事がドクターストップに。自宅安静で過ごし無事に長女を出産。

2回目の妊娠のとき、長時間残業が続いた直後に出血し流産に。医師から、原因は仕事ではなくおなかで育ち得ない胎児だったと説明を受けるが、後悔に苦しむ。

数年後、3回目の妊娠。切迫早産だったものの無事に長男を出産。

昨年には4回目の妊娠で子宮外妊娠に。手術と安静のため1カ月会社を休み有給休暇をすべて消化。職場で肩身の狭い思いをすることになり、鬱になりかけてしまう。

Q.妊娠しながら仕事をしているとき不安はありましたか?
D代: 妊婦にはストレスが良くないと聞いてはいたが甘く見ていて、真正面からストレスに立ち向かってしまった。流産した時は、医師からどんなに説明されても自分を責めずにはいられなかった

Q.有給休暇を使い切った状態で特に困ったことは?
D代:子どもが通う認定こども園(※)の親の集まりに行けなくなって、ここでも肩身が狭い感じに。園からは母親が働くことを理解されず、「仕事を辞めろ」と言われている。子どもが病気になっても、病児保育を利用せざるを得ない。

(※)教育・保育を一体的に行い、保護者の就労の如何にかかわらず預けられる施設。待機児童問題の解消が期待される一方で、成り立ちも文化も管轄省庁も違う幼稚園と保育所の一体化は数々の問題も秘めている。


Q.職場で相談できる人はいましたか?
D代:誰にも相談できずにいたところ、ある日同僚に呼び出され、私が会社を休むことでどれだけ迷惑しているか訴えられた。また、他の人から良く思われていないことも。

Q.その後、会社ではふつうに働けていますか?
D代:自分のことでも、子どものことでもよく休んでしまい申し訳ない限りだが、私が大黒柱なので、職を失うことが怖い。そんなに大きな会社ではないので、誰にも相談できず、クビになるまではと粛々と働いている。

Q.育児しながら働くって、ぶっちゃけどうですか?
D代:第1子のときも第2子のときも職場復帰後すぐにフルタイムに戻して働いているが、3歳までの子どもにとってそれは体力的にも精神的にも負担なのではという不安があった。保育園と認定こども園、2つ経験しているが、どちらもうちの子が最後まで残っている

Q.仕事を辞めようと思ったことはありますか?
D代:子どものことを考えるとパートタイムが理にかなっているのかも、とも思うが、正社員という立場は制度的な面で恵まれていて、経済面を考えても辞めるわけにはいかない。自分のやりたかった仕事を続けていたいという気持ちもある。

Q.育児しながら働く上で、今いちばんの障壁は?
D代:子どもを預けている認定こども園では、専業主婦向けの行事編成やPTA活動ばかりで、女性が働くことがあまり理解されない。仕事を休んで保護者会に来い、共働きは無理、女性活躍だなんてとんでもないetc.…。先生の言葉のすみずみに、子育ては女性がするもの、メーンの働き手は男性、という前提が染みわたっているので自分はかなり浮いている。

Q.つらい状況のなかで、心の支えは?
D代:あまりの八方ふさがりに区の健康相談に電話したら保健師さんが自宅に飛んで来てくれていっしょに泣いてくれた! かなり気持ちが救われた。あと、夫の育児や家事は100点。「手伝う」という感覚はなく、産んだら育てて当たり前。夫婦2人が育児の主体。近くには頼れる親族がいないので助かっているが、育児に協力的な夫も園では浮いた存在。夫が仕事を休んで園行事に参加しても、周りはママばかり。私も夫も白い目で見られる。

Q.育児しながら働く上で、「こうだったらいいのに」と思うことは?
D代:保育・教育の現場の改革。日々、園や学校で性別役割分業教育が行われているままでは、日本は変わらないと思う。また、手助けなしに夫婦だけでたくさんの子どもを育てながらフルタイム共働きは、ぶっちゃけ無理。そういうことができるスーパーママが目立ってロールモデルになるけど、それは特殊な才能だと思う。実態は両親やシッターの助けがないと難しいのでは?

今の日本の子育て事情は、誰かが病気になったり人間関係がうまくいかないなど、歯車が狂うと弱者に転がり落ちる可能性をはらんでいると思う。

 

【第2回(日本編)考察】

経済的にも物質的にも恵まれているはずの日本。しかし、途上国であるタンザニアの女性の経済活動参加率が53位であるのに対し、日本の女性の経済活動参加率はなんと102位(出典:The Global Gender Gap Report 2014)。タンザニアの方が子ども数が多いことを考えると、育児と仕事を両立させづらい何らかの制約が、日本にはあるのではないかとも考えられます。それは法律や制度だけではなく、長い歴史の中で根付いてきた考え方や文化なのかもしれません。次回は、アメリカ在住のママとフランス在住のママの覆面インタビューを公開します。