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全日本パラ・パワーリフティング大会  有力選手が腕力を競う

    2016/12/06

    全日本パラ・パワーリフティング大会 

    有力選手が腕力を競う

    日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)は12月3日、東京の日本体育大世田谷キャンパスで、IPC(国際パラリンピック委員会)公認「第17回全日本パラ・パワーリフティング選手権大会」を開催した。今回は、2020年東京パラリンピックに向けて新たなスタートとなる大会であり、昨今のパラ競技への関心の高まりからか、リオ大会に出場した日本代表選手を含む40人が参加した。これは、昨年の約2倍、過去最多の参加者だ。

    会場で新ロゴを発表する吉田理事長 
    選手宣誓は三浦選手

    1964年東京パラリンピックから正式種目になった同競技は、下肢障がいの選手によるベンチプレス。鍛え抜かれた上半身でバーベルを持ち上げ、男女・体重別に分かれて順位を競う。世界では、最重量級の選手が約300キロを拳上し、この記録はほぼ同条件における健常者の記録を超えている。

    競技は、各選手が順にベンチプレス台の上で試技を行う。1人につき3回ずつ試技ができるが、回数を重ねるごとに重い重量に挑戦しなければならない。1回目を失敗しても、2回目にそれを下回る重量に引き下げることはできないので、自身のコンディションの把握やライバルとの駆け引きなども重要な要素になる。

    選手は、審判の試技開始の合図で胸までバーを下し、胸でピタッと止めた後に左右バランスよくバーを押し上げ腕を伸ばす。3人の審判のうち、2人以上が成功と判断すれば記録が認められる。

    選手は試技開始直前、声を出して気合を入れたり、独自のルーティーンを行うなど集中力を高めていく。観客は息を詰めて見守るが、選手がバーを押し上げ始めると、「上がるぞ!」「いけっ!」など声援で後押し。成功するとホッと息を吐き、選手と一緒に頑張ったような達成感で拍手と歓声が会場を包む。

    女子の部では、大会初参加の成毛美和選手(41キロ級)が日本新記録の38キロを成功させ、競技歴半年の山本恵理選手(55キロ級)も49キロを上げ日本新記録となった。

    男子49キロ級では、リオパラリンピック5位の三浦浩選手が優勝し、西崎哲男(54キロ級)、佐野義貴(72キロ級)、馬島誠(97キロ級)、中辻克仁(107キロ級)ら有力選手も日本新記録など好成績を挙げた。また、ジュニアの部に出場した奥山一輝(59キロ級)、松崎泰治(107キロ超級)も日本新記録を達成した。

    会場では、大型モニターで選手の表情を映しながら、実況に加えてJPPFの吉田進理事長自ら解説をし、初心者にも分かりやすい大会を目指した。吉田理事長は最後に「選手一人ひとりの緊張感が伝わったと思う。今後も工夫をして、見て面白い大会になるように努力していく」とあいさつした。

    JPPF公式サイト:
    http://www.phouse.jp/jppf/

    最優秀選手は小林浩美選手と中辻選手