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パラスポーツの理解促進へ
「パラスポーツメディアフォーラム~パラスポーツ基本知識~」オンライン開催

2020/11/10

    電通パブリックリレーションズとパラスポーツ推進ネットワークは11月5日、第26回「パラスポーツメディアフォーラム」をオンラインで開催した。
    日本障がい者スポーツ協会(JPSA)承認の下、パラスポーツ競技やパラアスリートについてメディアの理解を促進し、取材環境を整備することが目的。今回は「パラスポーツ基本知識」をテーマに、日本の障がい者スポーツの概況、国際的なパラスポーツ事情などを解説した。

    フォーラムでは、JPSA強化部長 兼 日本パラリンピック委員会事務局長・井田朋宏氏が登壇。パラスポーツ担当になって間もない記者にも分かりやすいよう、基本情報の解説を行った。

    日本の障がい者スポーツは、1964年の東京パラリンピックを契機に発展してきた。
    65年:日本身体障害者スポーツ協会が創設。全国身体障害者スポーツ大会を初開催。
    89年:国際パラリンピック委員会が創設され、日本の競技団体は約3倍に増加した。
    91年:ジャパンパラ競技大会を開催。国際規則に基づいて運営された。
    98年:長野冬季パラリンピック。多くのメディアに選手の様子が映し出され、競技レベルが高く見応えがあるスポーツとして認知。大会後には厚生省事務次官による私的懇談会が開かれた。
    99年:日本パラリンピック委員会が創設。日本身体障害者スポーツ協会は、日本障がい者スポーツ協会(JPSA)に改称され、身体・知的・精神、あらゆる障がい者スポーツ分野の統括団体に。
    2013年:東京2020大会が決定。
    14年:所管が厚生労働省から文部科学省へ移管された。
    15年:スポーツ庁が創設され、現在は延期となった東京大会への準備を進めている。

    JPSAのゴールは、誰もが安全に気兼ねなくスポーツの価値を享受できる共生社会。障がいのある方それぞれがスポーツを楽しめる場所・機会・制度を整えていくと説明。2030年までに、スポーツの裾野の拡大と競技力の向上により、真に多様性を認め合える活力のある共生社会の実現を目指す、と未来への展望を語った。