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書きそんじ年賀状などのタンス遺産が、世界の学びを救う

    2016/12/15

    書きそんじ年賀状などのタンス遺産が、世界の学びを救う

    年末といえば、年賀状シーズン。うっかり住所を書き間違えたり、印刷ミスしてしまったり。そんな書きそんじハガキなどで、途上国の人びとに学びのチャンスを広げる、ユネスコ世界寺子屋運動「書きそんじハガキ・キャンペーン」が今年も始まりました。

    世界には、戦争や貧困など、さまざまな理由で教育の機会に恵まれない子どもたちが約5800万人、15才以上の6人に1人が読み書きできないといわれています。このような人たちのために「学びの場=寺子屋」を世界に広げていくのがこの運動です。

    この活動を支える一環として行っている「書きそんじハガキ・キャンペーン」は、ご家庭に眠っている“タンス遺産(※)”を募金に換える活動で、1990年に開始して以来、今年で26年目を迎えます。年賀状シーズンとなる12月からは特に書きそんじの年賀状回収を強化するため、全国の皆さまの協力を呼び掛けています。

    ※書きそんじてしまった郵便ハガキ、買い過ぎて余ってしまった年賀ハガキ、使っていない切手、プリペイドカード、株主優待券 など家庭に眠っていて換金できるもの。

     

    タンス遺産の流れ

    52円の未投函ハガキは47円の募金、52円の未使用切手は52円の募金、500円のプリペイドカードは460円の募金となります。カンボジアではハガキ11枚で、1人が1カ月学校に通える支援につながります。

    2017書きそんじハガキ・キャンペーンビジュアル
    2017書きそんじハガキ・キャンペーンビジュアル
    2017書きそんじハガキ・キャンペーンビジュアル
     

    世界寺子屋運動の広報特使、久保純子さんが活動を紹介

    広報特使「まなびゲーター」の久保純子さんと、応援キャラクターのタンス遺産3兄弟
    広報特使「まなびゲーター」の久保純子さんと、応援キャラクターのタンス遺産3兄弟「書きそんジロー」「貼りそんジロー」「使いそんジロー」がモチーフの回収ポスト

    ここからは、世界寺子屋運動の広報特使「まなびゲーター」の久保純子さんに「26年目の活動」「書きそんじハガキランキング」「書きそんじハガキ回収アワード」についてご紹介いただきます。

    書きそんじハガキ累計枚数

    久保:今年で26年目を迎えたユネスコ世界寺子屋運動 「書きそんじハガキ・キャンペーン」。昨年までの累計で、なんと1100万枚を突破、延べ130万人の学校に通えない子どもや大人に学びのチャンスを提供できました。

    書きそんじてしまった郵便ハガキ、買い過ぎて余ってしまった年賀ハガキ、使っていない切手、プリペイドカード、株主優待券など家庭に眠っている「タンス遺産」をお金に換金して、寄付に変えるアイデアそのものが素晴らしいと思っています。

    ※集計はキャンペーンで集まった合計金額を、ハガキ枚数に換算したものです。

     

    過去最高を記録した地域の回収状況(都道府県ランキングより)

    昨年から全国の都道府県で回収枚数のランキングについても発表しました。回収枚数ランキングは、1位鹿児島県、2位富山県、3位山口県の順となっています。
    また、 全国各地のユネスコ協会や自治体などによる「ご当地回収アイデア」がハガキの回収枚数増加に貢献しました。
    事例1)全県全校のスケール力!(鹿児島県)
    事例2)ご当地ならでは手作りプロモーションツール!(千葉県 滋賀県 長野県など)
    事例3)生徒会や子どもたちによる発信!(大阪府  鹿児島県 千葉県 滋賀県 栃木県 富山県など)
    事例4)自治体、公的施設へのプロモーションでポスト設置!(愛媛県 山梨県 山口県など)
    事例5)メディアプロモーションとイベントタイアップ!(群馬県 富山県など)
    ※上記は全国のユネスコ協会による取り組み事例の一部になります。

    回収活動がさらに盛り上がっていくように、地域の皆さんの活動を表彰するアワードを本年から実施することにしました。地域の皆さんが、楽しみながら、いろいろな新しいチャレンジをしてくださることに期待しています。
    2017年キャンペーン終了後に「書きそんじハガキ回収アワード」を実施予定です。
    優れた回収アイデアや回収枚数に貢献したユネスコ協会への表彰プロジェクトを計画中です。
    アワードのカテゴリーについては、ただ枚数を集めたということ以外にも、例えば回収のための面白いアイデアなどを表彰していきたいと思います。

    久保純子さん
    文字の読み書きを学ぶことで「夢」を持つことができる。

    書きそんじハガキによる募金をはじめ、多くの方々のご協力のおかげで、支援した国と地域は43カ国と1地域。建てられた寺子屋は約520棟で、寺子屋で学んだ人は、およそ130万人に広がっています。「ありがとう」の声を紹介します。

    ダネシュワリ・ヤダブさん(ネパール・識字後クラス学習者)

    ダネシュワリ・ヤダブさん(ネパール・識字後クラス学習者)

    「クラスに出席するまでは、自分の感情や考えを家族の前で言うことができませんでした。クラスに参加してから、自分の考えを人前で説明できるようになりました。文字が読めるようになって、携帯電話が使えるようになりました。このように私の生活は大きく変わりました。寺子屋と日本の皆様に感謝しています。」


    ファテマさん (アフガニスタン・識字クラス学習者)

    ファテマさん (アフガニスタン・識字クラス学習者)

    「私の住んでいる地域で識字クラスを開催してくれて、皆さんに感謝しています。以前は文字の読み書きができませんでしたが、今は読み書きができるようになりました」


    公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟

     

    「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」。このUNESCO(国際連合教育科学文化機関)憲章の理念に基づき、民間ユネスコ協会の連合体として、1948年に創設されたNGO。全国288のボランティアで活動するユネスコ協会とともに活動を展開している。

    日本ユネスコ協会連盟ロゴ