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「ベンチャーソングフェス」 
今、“社歌ブーム”がきてる!

2018/03/22

    音楽を生かした組織づくりを提案するミューロンは3月17日、組織を創る次世代型社歌を体感できるイベント「ベンチャーソングフェス」を東京・渋谷区のライブハウス・恵比寿リキッドルームで初開催した。

    根木啓輔CEO は、2018年1月「ベンチャー企業の組織のエンゲージメントを高め、社会に愛される組織を創る」をミッションに掲げ、ミューロンを設立。大学時代にシンガーソングライターを目指していた経験を生かし、企業と社員をつなげる次世代型社歌「ベンチャーソング」を制作する事業を展開している。
    「ベンチャーソング」は企業のビジョンだけでなく、そこで働く社員の目的や夢、将来のビジョンも共有して制作する。企業関係者全員が制作に関わることで一体感を生み出し、組織の活性化を促すのが狙いだ。
    近年、大手企業が著名ミュージシャンに依頼して新しく社歌を制作したり、中小企業のための「社歌コンテスト」が2年連続で開催されるなど、社歌が盛り上がりを見せているが、背景には、労働力人口の減少や転職時代の到来、働き方改革などで企業・組織の在り方も変革が求められている現状がありそうだ。
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    イベントは“フェス”の名にふさわしく、お酒を片手にしたフランクな雰囲気の中で行われ、ベンチャー企業の社員や関係者らが参加。「ヒューマン・リソース×エンターテインメント」という、ビジネスイベントとしては異例の試みとなった。
    冒頭、根木CEOは「音楽とコミュニケーション、PR、ベンチャー企業を掛け合わせて企業のビジョンを歌にする“ベンチャーソングライター”として活動している」とあいさつ。「音楽を通じてどれだけベンチャー企業が盛り上がっていけるのか、を考えている。最初は“音楽で会社をつくれるのか?”と思ったが、事業を進める中で確信した。今日は、ぜひ皆さんにも体感してほしい」と話した。

    ステージでは、ベンチャーソングを制作した、働き方メディアを運営する「えふなな社」の代表や社員が登壇し、体験談を披露。新田勢剛社長は「会社を縦ではなく、もっとフラットにする課題があった。なぜ社員がこの会社にいるのか、やりがいがあるのか、経営者として不安が大きかった」と語り、「日常、皆が何かを一緒にやる機会は少なく、共同作業は貴重だった。どんな人間なのかを知って相互理解が深まる」と社歌制作のメリットを明かした。また参加した社員は「自分の目標を言語化できたのが大きい成果。自分で意識できて、周囲の理解が得やすくなった」と話した。

    会場では、名刺交換から始まる即興ラップバトル「ビジネスマンラップトーナメント」が行われ、さまざまな職種の社会人ラッパーたちが白熱のバトルを繰り広げた。またダンスで会場の一体感を生み出す体感プログラムや、ラッパーの晋平太さんが会場で集めた“組織に関するキーワード”を基にしたしたラップを披露した。
    トークセッションでは、現状を「第4次社歌ブーム」と名付けたジャーナリストの弓狩匡純氏と「中小企業社歌コンテスト」を主催する加藤陽之氏(HANJO HANJO編集長)が、ブームや社歌の役割などについて語りあった。

    終盤には「ベンチャーソングライブ」と題し、ベンチャー企業経営者が熱唱した他、中小企業社歌コンテストで優勝した社歌が披露された。最後は根木CEOがかつて勤務していた企業のベンチャーソングと、氏が手掛けた全国の起業家へ送る応援ソングの歌唱で締めくくられた。
    公式サイト:https://venturesong.jp/