ワカモンのすべてNo.1
若者と社会の、
これからの“いい感じ”を目指して
2013/12/25
今日からはじまる電通若者研究部のコラム「ワカモンのすべて」。第1回は、若者研究部代表の吉田将英から、プロジェクトの活動内容と、目指す未来についてお話しいたします。
「近頃の若者は…」 。いつの時代も若者たちは上の世代にこんな風に言われながらも、新しい感性や考え方で未来を象徴する存在であり続けてきました。電通若者研究部は、そんな若者のリアルと向き合い、彼らの“今”から、半歩先の未来を明るくするヒントを探るプランニングチームです。
プロジェクトの特徴のひとつが「メンバーも若手限定!」ということです。若者の生活実態研究からクリエーティブ、プロモーションまで、各分野の有志の若手社員が集い、若者と社会がよりよい関係を築けるような新ビジネス実現を目指しています(ちなみに私は左から3番目です)。専門もいろいろですが、キャラクターも多種多様なメンバーたちが、音楽・マンガ・ドラマ・ファッションなどなど、それぞれの興味の視点も活かして若者の文化を読み解くことで、普遍的な若者のインサイトを見いだしていく。そして研究だけでなく実際の企画・実施・運営まで、全員が若者のホンネを知った上で、クライアントの課題をワンストップソリューションしていく。そんなチームワークによる働き方も、電通若者研究部の強みなのかもしれません。みんな、キャラクターがとっても濃い!のでまとめるのは大変ですが…笑。
日々行っている定性的なインタビューや定量的な調査など、リサーチで得たナレッジを、ビジネスにおける課題解決や、未来創造につなげていくのがプロジェクトの最大のミッションです。一方で、クライアント社内における意思疎通のお手伝いもさせていただいています。「ソーシャルメディアがどうして支持されているのか、上層部が理解してくれない」 「社内の若者に対するイメージがバラバラで、施策が決まらない」 「ついつい他の世代ターゲットを優先してしまい、若者対策が後回しになっている」などなど。これらの声に象徴されるように、誰もが人生で一度は経験している“若者”という存在だからこそ、人それぞれ先入観や過去の経験に引っ張られてしまいがちです。そんな時に、若者に対して上の世代が抱きがちな見方や意見も把握した上で、合意形成をお手伝いし、プロジェクトを前進させていく。そんなファシリテーターとしての役割も担うのが、一般的なシンクタンクとの大きな違いといえるかもしれません。
電通若者研究部のロゴの「ン」のところには、なにやらモンスターのようなキャラクターがついています。「1台目のケータイはスマホでした」 「小学校のころから宿題の調べ物はウィキペディアを見てました」 「教室にWi-Fiが飛んでいるんで、授業中もスマホを見てしまいます」 。実際にフィールドワークで若者から出てきたこれらの発言からは、まるで彼らはモンスターのように違う生き方や考え方の持ち主に見えるかもしれません。しかし、大人の土俵から一度下りて彼らの日常にしっかり入り込み声を傾聴することで、彼らの人間くささや可愛げ、熱意や夢は必ず見えてきます。私たちは彼らがより幸せに生きられる社会の実現にほんの少しお手伝いが出来ればと思っております。
このコラムでは次回以降、3つの角度から、若者の今とこれからに傾聴していきたいと思っています。様々な調査結果から若者の今を読み解く「ワカモン・データ」。実際の学生に対するフィールドワークの中身をご紹介する「ワカモン・リアル」。新しい生き方を模索しながら各界で活躍する若者との対談から、これからの働き方や世の中とのつながり方のヒントを探る「ワカモン・セッション」。多彩な視点からの若者の今とこれからを、それぞれのプロジェクトメンバーからご紹介できればと思いますので、乞うご期待!次回は「ワカモン・セッション」第1回、社会学者の古市憲寿氏と、リサーチャーの西井美保子の対談をお送りいたします。
【ワカモンプロフィール】
電通若者研究部(通称:ワカモン)は、高校生・大学生を中心にした若者のリアルな実態・マインドと向き合い、彼らの“今”から、半歩先の未来を明るく活性化するヒントを探るプランニングチームです。彼らのインサイトからこれからの未来を予見し、若者と社会がよりよい関係を築けるような新ビジネスを実現しています。現在プロジェクトメンバーは、東京本社・関西支社・中部支社に計14名所属しています。ワカモンFacebookページでも情報発信中(https://www.facebook.com/wakamon.dentsu)。