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ラグビーワールドカップ東京大会
1万人のボランティアを募集開始

2018/04/25

    ラグビーワールドカップ2019組織委は4月23日、大会ボランティア「TEAM NO-SIDE(チームノーサイド)」の募集を開始し、東京・千代田区の丸ビルホールで発表会を開催した。
    ボランティアは、試合が行われる全国12都市で合計約1万人を募集。大会、そして日本の顔として活躍することが期待される。

    「ノーサイド」は、もともと試合終了を意味する英国発のラグビー用語だが、日本のラガーマンは、試合後にお互いをたたえ合い、友情を育むラグビースピリットと重ねて使用してきた。今大会では世界が一つであることを発信・体現していくことからチーム名に採用した。

    組織委の嶋津昭事務総長は「2015年イングランド大会では、空港に降りた瞬間から、スタジアム、ファンゾーンなどでボランティアの方に大変世話になった。幅広い年齢の方がいました」と4年前を振り返り、「日本大会でも、チーム名のように、幅広い階層の方に応募してほしい。大会期間は44日と長く、12都市で行われる。各地域で積極的な応募をお願いしたい」と呼び掛けた。
    デボラ・ジョーンズ人材戦略局次長は、観客サポートなどボランティアの主な役割を説明し「ワールドカップボランティアは、一生に一度の貴重な体験ができる素晴らしい機会になるでしょう」と語った。

    発表会には、大会アンバサダーで元ラグビー選手の大畑大介さん、ラグビージャーナリストの村上晃一氏、ボランティアサポーターに就任したタレントの小島瑠璃子さんが登場。小島さんは「任命されてうれしい」と話し、募集映像を紹介した。
    3人は、開幕まで500日余りとなった大会に向けてトークを展開。
    小島さんは「前回のイングランド大会ではパレードが行われ、それがとてもおしゃれで参加したいと思った。日本大会でもボランティアと共に行進して、“私たちも大会をつくったぞ”と盛り上がれたらいい」と提案。村上氏は「日本が優勝すれば、パレードは間違いなく行われる」と話すなど、日本代表の活躍に期待を寄せた。

    ボランティアの応募条件は2019年3月31日時点で満18歳に達していて、1日当たり最長8時間のボランティア活動に参加できるなどで、今年8~12月に実施される面接に参加する必要がある。その後、選出されたボランティアは来年以降に研修を受け、夏には配置が決まる。
    なお東京都は、東京観光ボランティアおよび東京マラソン財団オフィシャルボランティアクラブ「ボランテイナー」から希望者を募り、組織委に対して、都内で活動する3000人のうち1000人程度の推薦を行う。また、東京会場で活動したボランティアには、引き続き2020年東京オリンピック・パラリンピックで都市ボランティアとして活躍してもらう予定。
    ステージに登壇したボランティア経験者は、「普段の生活では巡り会えないような仲間と出会え、貴重な経験を積むことができる」「国が違う人との間にも共通言語があると感じた。それを共有できることがすごく幸せ」とボランティアの魅力をアピールした。
    募集期間は2018年4月23日正午から7月18日午前11時59分まで。公式ウェブサイト(https://www.rugbyworldcup.com/volunteers)で受け付ける。