筑波大公開シンポジウム
「ダイバーシティで未来をえがく」
2018/08/31
筑波大は8月29日、公開シンポジウム「ダイバーシティで未来をえがく」を、同大の東京キャンパス(文京区)で開催した。
同大は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催や、社会の多様化により注目の高まる「ダイバーシティ&インクルージョン」の学問としての確立と社会への一層の浸透を目的に、電通と連携協定を締結。
これまで先進的な研究・取り組みを行ってきた同大を中心とする教育機関と、さまざまな企業・業界で磨かれた実践知の双方の視点から「ダイバーシティ&インクルージョン」を捉えるエクステンション講座を秋から開講する。
シンポジウムは、そのキックオフとして行われ、2020年東京大会のパートナー企業の担当者らが聴講した。
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冒頭、同大の五十嵐浩也教授(ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター長)は、ダイバーシティの本質について再定義の必要性を説き、ダイバーシティ・サイエンスにより、世界を“あるがままに”捉え直すことが重要で、今後は、新しい価値を創造をする教育プログラムを推進したいと話した。また、「商品・サービス」「人材・組織マネジメント」「政策」などのカテゴリーで、新しいアウトプットを目指すとした。
その後、山海嘉之教授の基調講演に続き、パラリンピックメダリスト(チェアスキー)の大日方邦子氏(平昌パラリンピック日本選手団団長)が「パラリンピックを通じて見たダイバーシティ」のタイトルで講演した。
シンポジウムの最後には、山口香教授をファシリテーターに、大日方氏、ビザ・ワールドワイド・ジャパンの安渕聖司社長、同大の真田久、五十嵐両教授がパネルディスカッションを行った。
同大では今後、学生向けの「障害者スポーツボランティア・リーダー養成講座」(9月12日、11月18日の2日間)や、企業人向けの「ダイバーシティ&インクルージョン集中講座」(10月2、23日、11月6、21日、12月6日の全5日間)を開講する。
また、中長期的には、企業のマネジメント層や候補者を対象に、ダイバーシティ・サイエンス分野で日本初の学位取得プログラムの設置を目指す。
筑波大エクステンションプログラムサイト:
http://extension.sec.tsukuba.ac.jp/