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日本肢体不自由者卓球協会
代表選手の合宿を公開

2018/10/04

    日本肢体不自由者卓球協会(JPTTA)は10月2日、東京・品川区の日本財団パラアリーナで、「アジアパラ大会」「パラ世界卓球選手権」に向けた日本代表選手の合宿練習を公開し、記者会見を行った。

     アジアパラは10月6~13日、インドネシアのジャカルタで、世界選手権は10月15~21日、スロベニアのラーシュコとツェリェで開催される。両大会とも、2020年東京パラリンピックの前哨戦として捉えられている。

     畠山講史郎会長は「日本のパラ卓球は世界的に上位レベルの選手も多く、東京パラリンピックへのつながりを期待している。今回の選手団は最年長の別所キミヱ選手や高校生の友野有理選手など、世代を超えた選手がチームを構成している。一致団結して大会に臨んでほしい」と述べた。
    会見には、練習を終えたばかりの別所、友野、茶田ゆきみ、岩渕幸洋、鈴木伸幸、竹内望の6選手が出席した。

     「バタフライショット」を得意とするベテランの別所選手は、選手権について「若い選手が多い中、4回目の出場になるので、今度こそメダルを取りたい。パラ卓球の面白さが伝わるプレーがしたい。4年後に出場できるか分からないので、ぜひ日の丸を揚げたい」と笑顔で話した。
    茶田選手は、「初めての大会で緊張しているが、出場権を獲得できたことは素直にうれしい。これまでは自分に自信が持てずプレーに影響することもあったが、勝つための練習を続けてきた。対戦する選手は自分より上位の選手ばかりなので、落ち着いて強気なプレーをしたい」と意気込みを語った。
    現役高校生のパラアスリートとしても注目されている友野選手は、「これまで育ててくれた人、支えてくれた人のおかげで出場することができる。感謝の気持ちを忘れず全力で挑みたい。まずは体調をしっかり整えたい」と抱負を語った。

    同協会は、2020年とさらなる未来に向け、リブランディングの一環としてロゴデザインを刷新した。
    パラ卓球は、障がいの種類によるカテゴリー分けがなく、障がいが競技に及ぼす影響を指標に10段階でクラス分けされるため、手に障がいを持つ選手と足に障がいを持つ選手が同じクラスで戦うこともある。自分の弱点を認め、独自の戦型をつくる想像力が必要な競技であることから「想像力で完成するデザイン」を採用したという。
    また、2020年に向けて競技の魅力を多くの人に伝えるため、ホームページ(https://jptta.or.jp/)をリニューアルし、キャッチコピー「卓球を超えろ。」に込めた思いを発信する。