loading...
MENU

新しい兆し!「イーブン夫婦」ってどんな夫婦?

ママとパパのイノベーション!「イーブン夫婦」白書 №1

  • 松原 絵里花

2018/11/08

新しい兆し!「イーブン夫婦」ってどんな夫婦?

共働き世帯率が6割を超えた日本において、今の日本のママや家族はどう変わってきているのでしょうか?働く女性が増えるにつれ、議論になるのが「家事・育児分担」。ここ数年で「ワンオペ」「名もなき家事」など、家事・育児分担にまつわる言葉が話題になっています。

ママラボは2009年の設立以来、ママ、パパ、子ども、そして家族のリアルなインサイトを抽出することで課題解決策を提案してきました。

本連載では共働き夫婦を対象とした調査をもとに、夫婦の実態が今どのように変化しているのか?今回ご紹介する「イーブン夫婦」はどんな人たちなのか?を、ママラボの松原絵里花がお伝えします。

女性を取り巻く「横」と「縦」の視点

総務省のデータによると、日本の共働き世帯は年々増えており、2000年に専業主婦世帯を逆転、2017年には6割を超えました。

また、女性の労働力人口の割合も、これまでは結婚や出産といったライフステージの変化が多い20~30代で労働力が下がり、グラフはM字カーブを描く状況だったのが、20~30代の働く人も増え、台形に変わってきています。

さらにもう一つ。国は女性活躍推進の目標として、2020年までに「指導的地位に占める女性の割合」を30%にすると定めました。(内閣府男女共同参画HPより)

「働き続ける」(横の視点)だけでなく、「キャリアアップする」(縦の視点)ことを求められると、日本の女性は、そのはざまで従来よりもハードな状況になるのではないでしょうか。

「イーブン夫婦」の定義とは?

「最近パパになった○○さん、家事や育児に積極的だよね」とか、「保育園でも最近、パパをお迎えでも見かける」という話が、皆さまの周りでもでていないでしょうか?

これだけ「家事・育児分担」が話題になっている中で、実態はどう変わってきているのでしょうか。「若いファミリーを中心に、新しい夫婦の形ができているのでは?」「家事・育児を平等に分担している夫婦(のちに「イーブン夫婦」と命名)がいるのではないか?」という仮説がママラボ内で上がりました。

これが、今回の「イーブン夫婦調査」の発端です。

とはいえ、イーブンの定義は悩ましく、「どの家事・育児を担っていれば夫婦はイーブンと捉えているのか?」「家事・育児の分担比率という実態だけで定義してよいのか?」等かなり悩むポイントでした。

しかし、今回は実態に一番近い状況を知るために、「料理」「掃除」「洗濯」「子育て全般」の4項目に細かく分け、自分と配偶者の分担比率を回答してもらう方法をとりました。

ヒアリングをしてみたところ、家事・育児を全てパパ:ママ=5:5で分担しているわけではなく、掃除はパパ、料理はママ、などカテゴリーごとに主担当を決めていたり、各家庭によって個別のルールややり方があることも分かりました。そのため、先ほどの4項目の平均をもって5:5または4:6(6:4)の夫婦をイーブン夫婦と定義しています。

その結果、「イーブン夫婦」は5.6%の少数派に出現!

ちなみに分担が2:8(8:2)の夫婦は22.7%、1:9(9:1)または0:10(10:0)の夫婦は71.6%という構成であることが分かりました。

「イーブン夫婦」ってどんな人?調査から見えた人物像に迫る!

では、調査から見えた「イーブン夫婦」はどんな人たちなのでしょうか?

まず平均年齢は、イーブン夫婦ママは34.4歳、イーブン夫婦パパは34.2歳であることが分かりました。この世代で特筆すべき特徴は、まず中学校・高校で男女共に家庭科が必修になっており、また結婚や出産を迎える30代では共働き世帯が片働き世帯より増えている点です。

また中学から大学生になるまでの間にiモードや、mixiなどのSNSの登場を経験しており、デジタルリテラシーも標準装備されている人たちといえるでしょう。

イーブン夫婦ママ、イーブン夫婦パパのプロフィールを見てみますと、イーブン夫婦ママは「ニュースサイトやソーシャルメディア上の話題に詳しい」が12.5%(ママ全体は5.9%)、「自分がいいと思ったものは、他人にすすめる」が22.9%(ママ全体は14.4%)と、情報感度が高いようです。

また仕事については、「家庭以外で、仕事もしっかりしたい」が50.0% (ママ全体は26.8%)、「英会話を習いたい」が22.9%(ママ全体は9.9%)と家庭だけでなく、仕事・スキルアップも大事にしている模様。

一方でイーブン夫婦パパは、「子どもが病気などの時でも仕事が円滑にできるよう、夫婦で協力している」36.7%(パパ全体は21.3%)「子どもを理由に帰ることに抵抗はない」38.8%(全体29.3%)と仕事と家庭のやりくりに対して合理的な考えの持ち主。また、「家族との時間は、家族へのサービスだと思わない」38.8%(全体26.0%)と答えており、休日も家族サービスという意識ではなく、パパも家族と一緒に楽しんでいる様子がうかがえます。

次回は、より深く「イーブン夫婦」の夫婦観や情報シェアの仕方、消費について見ていきたいと思います。

 

 

ママラボは、ママと子どもの本心に真摯に向き合い、課題解決策を提案するワークタンク。ママ・パパ・子ども・家族の向かう先を予測し、リアルなインサイトで課題を解決し、新ビジネスを実現します。

「ママが笑えば、日本が笑う。ママが笑えば世界も笑う。」をコンセプトに、ママと家族、そして社会の間に有機的な接点を増やしていきます。2009年に設立。17年にはアジア太平洋地域でも展開。

 

【調査概要】

■第4回 ママラボ総合調査(第1回2008年・第2回2011年・第3回2015年)

実施日:2017年11月9-14日

手法:Web調査
  *d-publicモニターTunesスクリーニング調査回答者に対するWeb調査

地域:【東京圏】東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県
   【阪神圏】大阪府・京都府・奈良県・兵庫県

対象:20~49歳の既婚子あり男女
   回答者自身+配偶者+子どもと同居している人
   長子が小学生以下(12歳以下)
   有職者(フルタイム/パート・アルバイト/自営など)
   配偶者も有職者(夫婦共働きの状態)