loading...
MENU

富山の魅力発見 休校を利用し 北日本新聞社が「レスコラ」始動

    2019/06/28

    富山の魅力発見
    休校を利用し 北日本新聞社が「レスコラ」始動

    北日本新聞社は6月15日、休校となった施設をレストランとして活用し、富山の魅力を再発見するイベント「ReSCHOLA(レスコラ)」を、富山県の旧魚津市立大町小学校体育館で開催した。

    会場の旧大町小学校。2018年3月に休校した
    会場の旧大町小学校。2018年3月に休校した

    レスコラは、北日本新聞社が5月の全広連大会開催時に制作した20ページの別刷りと連動した企画。少子高齢化や人口減少により、県内で休校や廃校になる学校が相次いでいる問題を背景に、休・廃校になった学校を1日限定でレストランとして再利用する試みで、レストランの語源であり「回復」を意味するrestoreと、「学校」を意味するラテン語scholaから名付けられた。

    レスコラの企画を紹介した北日本新聞の別刷り
    レスコラの企画を紹介した北日本新聞の別刷り

    第1回は2018年に4校の統合で休校となった旧大町小学校を舞台に、5倍の抽選倍率の中から選ばれた50人が全員参加した。

    会場には富山県内の小中高等学校数の推移も掲示された
    会場には富山県内の小中高等学校数の推移も掲示された

    会場の内装は地元の設計デザインチームが手掛けた。富山県内や金沢の家具店、気鋭の花人らとともに、間接照明や植物を効果的に利用した独創的なダイニング空間に。また、卓球台をテーブルとして使用するなど、“学校らしさ”も演出した。正面のスクリーンでは、音楽家の阿部海太郎氏が提供料理から着想を受けて制作した楽曲に合わせ、画家のnakaban氏が文字やイラストレーションによってそれぞれの料理を表現するパフォーマンスを披露した。

    体育館が独創的なダイニング空間に変身

    nakaban氏による映像パフォーマンスの一部
    nakaban氏による映像パフォーマンスの一部

    料理のコンセプトは「富山を知り尽くした地元の料理人と県外から招かれた料理人が、同じ旬の食材をテーマにそれぞれ新たなメニューを考案することで、一つのコースを完成させる」。富山市内のレストラン「レヴォ」のオーナーシェフ・谷口英司氏と、東京・渋谷区のワインバー「アヒルストア」の店主・齊藤輝彦氏が富山湾の白エビを食材とした料理を交互に3品ずつ、その後締めのデザート1品ずつを提供した。なお料理に合わせてサービスされたワインは富山のワインバー「alpes」店主の池崎茂樹氏が用意した。

    ①魚津の魚 寺田さんのロメインレタス 月と白の飯蒸し(谷口シェフ)
    ①魚津の魚 寺田さんのロメインレタス 月と白の飯蒸し(谷口シェフ)
    ②山菜とアボカドのサラダ キトキト白えびスモークのパウダー(齊藤シェフ)
    ②山菜とアボカドのサラダ キトキト白えびスモークのパウダー(齊藤シェフ)
    ③白海老とレヴォ鶏 燻香をつけた涙豆のブイヨン(谷口シェフ)
    ③白海老とレヴォ鶏 燻香をつけた涙豆のブイヨン(谷口シェフ)
    ④L’evo 鶏卵麺手打ちタリオーニ 白えびをのせて(齊藤シェフ)
    ④L’evo 鶏卵麺手打ちタリオーニ 白えびをのせて(齊藤シェフ)
    ⑤黒豆とメキシコ唐辛子のスープ 白えびのトルティーヤ(齊藤シェフ)
    ⑤黒豆とメキシコ唐辛子のスープ 白えびのトルティーヤ(齊藤シェフ)
    ⑥名水ポークとすすたけ 宮本みそ店のひよこ味噌卵黄(谷口シェフ)
    ⑥名水ポークとすすたけ 宮本みそ店のひよこ味噌卵黄(谷口シェフ)
    ⑦海洋深層水と苺バナナ(谷口シェフ)
    ⑦海洋深層水と苺バナナ(谷口シェフ)
    ⑧パンナコッタ ペルノ流(齊藤シェフ)
    ⑧パンナコッタ ペルノ流(齊藤シェフ)
     
    参加者は思い思いに計8皿の料理を楽しんだ
    参加者は思い思いに計8皿の料理を楽しんだ

    終盤、谷口氏は「今回のイベントを機に魚津の博物館や水族館などを回り、魚津が好きになり、富山がより一層魅力的な場所に感じた」と総括し、齊藤氏が「前衛的な今回の試みに参加させてもらえて幸せだ」と語ると、会場から大きな拍手が湧き起こった。

    シェフの齊藤氏(左)と谷口氏
    シェフの齊藤氏(左)と谷口氏

    レスコラは「とやま学びレストラン=富山 休校・廃校再利用システム」と銘打ち、今後1シーズンに1回の開催を予定。北日本新聞社東京支社営業部の石田佳也氏は「地域をどう活性化するか、その一つの形として、地域の人々の思い出が詰まった『学校』にレストランを開いてみたいと考えた。地域密着の新聞社として、地域活性化について発信するだけでなく、課題解決まで視野に入れ挑戦したい。休校・廃校の活用法は全国的な課題ともなっている。こういったイベントを機に、地域の人々が当事者意識を持っていただき議論の場が生まれるとうれしい」と語った。

    北日本新聞社の石田氏。今もきれいな姿で残る下駄箱の前で撮影
    北日本新聞社の石田氏。今もきれいな姿で残る下駄箱の前で撮影