東京オリンピック・パラリンピック
ボランティア用ユニホームを発表
2019/07/19
東京2020組織委は7月19日、東京大会のフィールドキャスト(大会スタッフ)とシティキャスト(都市ボランティア)のユニホーム発表会を、東京・中央区で行った。
発表されたポロシャツやパンツ、シューズ、ジャケット、バッグなどは、大会のゴールドパートナー(スポーツ用品)契約に基づきアシックスが製作する。
ボランティアは、競技会場や選手村で活動するフィールドキャストが8万人、観光や交通案内をするシティキャストは3万人の計11万人。
すでに各地では、ボランティアに向けたオリエンテーションが実施されている。
佐藤広副事務総長は「ユニホームは、デザイナーやスタイリスト、クリエーターらのアドバイスの下、選考委員会の議論を経て作り上げた」と話し、ユニホームには“キャストの快適な活動を支える”“キャストの一体感を高め、ワンチームで活躍してもらう”“ユニホームを着た11万人の視覚的な大会盛り上げ効果”の三つの役割を期待するとした。
また、キャストの皆さんが大会で輝き、一生の思い出になるよう願うと述べた。
東京都の多羅尾光睦副知事は「ボランティアは大会になくてはならない存在。たくさんの方が応募してくれたことに改めて感謝する。本日は、ボランティア活動のシンボルとなるユニホームの発表を楽しみにしている。これで、ボランティアの皆さんの心が一つになるとともに、大会への理解が深まることと思う」とあいさつした。
ユニフォーム選考委員会の生駒芳子座長は「選考を重ねた結果、東京らしく日本らしいものになったと自負している。清涼感とともに未来を感じさせる。ボランティアが快適に楽しく活躍されるように」と語った。
ステージには、大会スタッフと都市ボランティアに加え、選考委員を務めたタレントの香取慎吾さんが、ユニホームを着用して登場した。
香取さんは「選考委員は初体験だったが、まさか自分が着てこの場に登場するとは思わなかった」と場を和ませ、「着心地がいい。デザインだけでなく快適性にこだわった。選考委委員会では、とても白熱した議論が交わされ、少数意見も無駄にしない素晴らしい内容だった」と振り返った。
ボランティア経験者からは「多くの工夫がされていて、障がいの有無に関わらず楽に着ることができる」「このユニホームで、訪日客に東京ならではのもてなしをしたい」などの感想が聞かれた。
最後に香取さんは「大会1年前を迎え、今からワクワクしている。ボランティアの皆さんの活躍で大会を盛り上げてほしい。そして、2020年が新しい東京の幕開けになればうれしい」とメッセージを残した。