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チャンスはSDGsにある!No.7

2019/12/20

守りのSDGsと攻めのSDGsのソリューションとは?

これまで4回にわたって、SDGsに関してどんな意識や行動が芽生えているのか、調査結果を基に解説してきました。SDGsという言葉を知っていても知らなくても、すでに行動している人もたくさんいます。また、17の目標に対して、関心や共感がどこにあるかは人や地域によってさまざまです。今回は、企業の課題に対して、電通TeamSDGsが何を提供できるのか、お話しいたします。

SDGsへの取り組みは待ったなし

今年7月に行われたG20大阪サミット、9月にNYの国連で開催された環境サミットなど、多くの重要な国際会議でSDGsへの取り組みがメイントピックとして議論されてきました。そしてその間にも目を疑うような国際問題や気候変動による大規模な災害が起きています。SDGsへの取り組みは世界規模でもはや待ったなし。遠い現実ではなく今ここで起きている危機になっています。金融業界も動きだし、投資や融資という点で、ESGやSDGsに貢献していない企業には非常に厳しい状況になっていきます。それを受けて、企業のSDGsへの取り組みもより一層加速していくと考えられます。

G20大阪サミット

守りのSDGsと攻めのSDGs

電通TeamSDGsには、さまざまなクライアントから日々問い合わせや提案依頼が寄せられています。昨年から今年前半までは「SDGsについて知りたい/社内で勉強会をやりたい」というものが多かったのですが、ここにきて企業の取り組みも加速し始め、「新たなサービスや事業を開発したい/具体的な取り組み先を教えてほしい」という問い合わせが増えてきています。同時に、どうやって社内の理解や共感を得るかという悩みも寄せられ、具体的な実施という第2フェーズに進んできているといえます。

電通TeamSDGsが考える「SDGsについて取り組むべきこと」は大きくは下の七つに分類されます。上半分はこれまでの事業の延長線上にあるもので、きちんと取り組んで情報を発信していく、いわば「守りのSDGs」です。下半分はSDGsを達成するために不可欠な非連続のイノベーションやチャレンジで、企業のビジネスにもつながるものです。

そして全てに共通するのは、企業としてのスタンスや方針をきちんとコミュニケーションしないと伝わらない、伝わらないとやっていないと見なされるということです。

今回はその中から電通TeamSDGsが提供しているソリューションをいくつかご紹介します。

電通TeamSDGsのソリューションその1 「SDGs発想法」

SDGsが掲げる17のゴールは非常に多岐にわたっており、自社の資産をどう生かし、どの課題にどこから手をつけたらいいかを考えるのはなかなか難しいと思います。そこで電通では四つのステップに分けてSDGsへの取り組み方を考える発想法を提唱しています。

STEP1 自社の資産や強みを生かし、目的などをもとに、取り組む課題を選定
STEP2 企業としての成長が見込めるかどうかの検証
STEP3 相乗効果を得られる他業種・他セクターとの連携体制の検討
STEP4 17目標の10(人や国の不平等をなくそう)を基準に新たな不平等を生まないかを検証

電通TeamSDGsのソリューションその2 「SDGsヒントマップ」

自社のリソースを社会課題に結びつけるに当たって、17のゴール別に家庭から職場、市町村、日本や海外まで、それぞれのレイヤーでどんなことが課題になっていくか、をまとめたマップです。取り組むべき課題の発見や新しい商品やサービス、あるいは事業の開発のためのヒントにお使いいただけます。

1番目の「貧困をなくそう」というゴールでは、円の中心から例えば、家庭では 貧困家庭 、学校・職場では 賃金格差、都道府県・日本では非正規労働者の増加、 世界・地球では人口急増と、それぞれのスケールでのどのようなことが問題になっていくかがプロットされています。

電通TeamSDGsのソリューションその3「コミュニケーションガイドライン」

持続可能な社会のためには企業そのものも持続可能、つまり企業として収益を上げていく必要があります。そのためにはSDGsに取り組んでいるけどあえて口に出さない、陰徳の美では伝わらないし、事業として広がっていきません。

インナーはもちろん、投資家や消費者など外に向けてのコミュニケーションが必要不可欠です。コミュニケーションしていくことで、新たな連携先も広がり、さらに大きなうねりになっていく可能性があります。そのコミュニケーションにおけるSDGsのロゴの使い方やSDGsウォッシュと言われないための注意点を示した「コミュニケーションガイドライン(※)」を制作して、公開しています。

※下記のURLからダウンロード可能
https://www.dentsu.co.jp/csr/team_sdgs/pdf/sdgs_communication_guide.pdf
 

サービスや事業開発、インナーやアウターに向けたコミュニケーションなどを手掛けています。今後はさまざまなステークホルダーが集まり、アイデアやソリューションをつくるための場づくりを進めます。

この他にも広告業界の動きとして、2020年からは広告電通賞にSDGs特別賞が新設されました。SDGsに関するさまざまな知見を持つ方々を審査員に迎え、広告を通じてSDGsに対する啓発や取り組みそのものを促進していくことを目的としています。

「SDGsの取り組み」三つのキーワード

①「共創(=アライアンス)」
SDGs達成のためにはパブリックセクター(官公庁)、企業、大学、地域、NPOなどさまざまなステークホルダーがつながり、議論して、新たな何かをつくり出す、「共創」が重要です。

②「アイデア/クリエーティビティー」
どの課題のどんなところに目をつけるのか?そこで何をつくり出すのか?それを誰と組んでやるのか?どうやって分かりやすく魅力的に伝えて、人の心を動かしていくのか?そのすべてのプロセスでアイデアやクリエーティビティーが必要です。

③「持続可能なソリューション」
SDGsは2030年そしてそれ以降の社会のために設定されたものです。SDGsに関するソリューションそのものもは、「持続可能」かどうかの観点が重要となります。状況の変化に合わせてもちろん途中で見直し、より良い結果を求め柔軟に対応していくことも、同時に求められます。

チャンスに向けて今すぐ動きだそう

来年には2020東京オリンピック・パラリンピック。そしてその先には2025年の大阪万博も開催が予定されています。日本が国際的にも注目され、情報発信していくチャンスが続きます。

何の社会課題やニーズに、どんなリソースで誰と組んで取り組むか、テストも含めて今から取り組む必要があります。SDGsという壮大な目標に向かって、皆さんの課題やリソースを持って議論し合い、新たなものを一緒につくり出し、持続可能な世界をつくっていきましょう。

何か一緒にやりたいと思っていただいた方は、ぜひteam-sdgs@dentsu.co.jpまでご連絡ください。


*電通TeamSDGs
さまざまなステークホルダーの連携を促して、SDGsに対する社会の大きなうねりを生み出すことを目指し、SDGsに関する情報発信、ソリューションの企画・開発、ビジネス支援を行っていく専門チームです。