日本のバズを見える化する!No.1
恐ろしいほど世の中が見える。バズウォッチの世界へようこそ
2021/03/18
インターネットで生まれる「バズ」を、細部にわたって可視化するバズ解析ツール「バズウォッチ」は、従来のソーシャルリスニングの課題(操作性が複雑・面倒など)を解決するための機能をたっぷりと備えています。
そして、単なるバズ解析にとどまらず、これまで企業や社会から見過ごされがちだった「個/点」の声を、「こんな主張を掲げる人々の声が高まっています!」と民主化して共有できるポテンシャルも秘めているのです。
恐ろしいほど世の中が見えてしまう、バズウォッチの世界とは一体なんなのか。その正体に迫ります。
そのバズ、正確に把握できていますか?
インターネットで日々起こっている「バズ」は、今を生きる人たち/企業にとって、とても重要なものになっています。しかし、バズの実態を正確に把握するのことは、かなり難しく、多くの時間と労力が必要とされます。一言でいえば、面倒過ぎるのです。
バズの発生源であるSNSを分析する方法のひとつに、ソーシャルリスニングツールの活用が挙げられます。私たちも国内外のあらゆるツールを試しては、その利便性を実感する毎日です。しかしその一方で、従来のソーシャルリスニングツールだけでは、“分析できる視点がかなり限定的”で“かゆいところに手が届かない”という面もあると感じています。
■従来のソーシャルリスニングツールの課題
(1)データ解析的に「足りない視点」が多い
ツイート数などの話題量は分析できるものが多いのですが、その発言を「性/年齢のデモグラフィック構成別」「ポジティブ/ネガティブ別」「感情別」で見ることは、得意ではないようです。また、肝心カナメとなる、どんなバズ内容だったかを見るのも苦手なようで、「キーワードクラウド」的アプローチだけの場合がほとんどです。
これでは、「広告キャンペーンの反応確認」に必要な視点は足りないまま。「誰にどう語られ、どのように広がったのか」は、担当者の肌感で推定するしかなかったのです。
(2)「専門的な人でないと使いこなせない」リソース確保
ソーシャルリスニングツールは、多機能なものほど操作性が複雑です。検索スキルや分析スキルも求められるため、属人的で労働集約型になりがちです。ごく一般的なオフィスワーカーが誰でも手軽に、かつ正確に、バズを把握できるツールは存在しないのが現状です。
(3)「個別語ごとの検索性」に特化していた
従来のソーシャルリスニングツールは、個別語を検索対象としたものがほとんどです。個別企業名・個別商品名・個別人物名・個別記事などを、一つ一つ検索していくスタイルが求められます。
それを望む企業・ご担当者さまも多いと思いますが、一方で見落としがちなのが「全体を俯瞰した企業・ブランドの立ち位置」という視点。自社・自ブランドのバズが多いのか少ないのかは、競合に限らずソーシャル全体を見渡さないと分からないのに、局所的な検索で手一杯。全体像を俯瞰する視点が、とても困難となっていました。
こうした課題を解決すべく、私たちは2015年から研究・開発をスタートしました。かなり複雑なアルゴリズム開発のために、数多くの数学オリンピックメダリストを擁するモンゴルAIチームの協力も得ながら(データアーティスト社等)、ブラッシュアップを重ねてきました。そして、“かゆいところに手が届く”機能を備えた「バズウォッチ」が完成したのです。
それでは、楽しくて超便利なバズウォッチの中身をご覧いただきましょう。
バズを丸裸にする、バズウォッチの機能
■CM/TV番組/トレンドワード/トレンドツイート ランキング
バズウォッチは全自動で、日本中のほぼ全ツイートから各種ランキングを毎週お届けしています。
「CMランキング」
約3000社分の「企業別」でみるCMランキングを日次、週次で更新中。さらに、ブランド別/タレント別でも、ランキングをご確認いただけます。
「TV番組ランキング」
どんなTV番組が最もバズられていたかのランキングを、週次で更新中。
「トレンドワード(拡散語)ランキング」
Twitterのトレンドにランクインしたワードを、週次で更新中。便利です。
「トレンドツイート(拡散)ランキング」
- フォロワー数が1万人未満の「一般アカウント」
- フォロワー数1万人以上の「著名アカウント」
- Twitter公式認証済の「公式」
- YouTube動画へのリンクを含んだツイート「YouTube」
の4項目で、話題になったツイートを、週次で更新中。
ランキングの生成には、機械で3000社の企業の4万語以上のキーワード(クエリー)を用いるだけでなく、毎日、人間によるチェックも加えることで精度を飛躍的に高めています。このランキングを見るだけで、その日、その週に何がバズっていたのかを誰もが簡単に知ることができるのです。
■デモグラフィック構成の推定
バズられているCMが、どんな層によって話題となっているのかを、新開発のAIによって推定します。性・年代構成(デモグラ別)の反応把握は、CMのターゲット訴求の成否を知る上で大切なポイントです。バズウォッチは、従来のツールでは「ありそうでなかった」デモグラ反応を可視化します。
■ポジネガ/感情分析
バズられているCMへのボジティブ/ネガティブ反応度や、「joy/hate/neutral/surprising」といった感情の割合をグラフ化します。CMへの反応感情がどんなものであったかを、手に取るように把握可能です。20%以上の「ネガ」「hate」で要注意。30%以上だと「炎上」となっている場合が多くなります。
■代表ツイートの自動抽出
肝心カナメの機能です。バズられているCMへのツイートとは、どんなものが代表的だったのか?全ツイート内容をAIが判別し、サンプルとなる「代表ツイート」を自動推定してくれます。代表度別に1〜10位のランキング形式で閲覧できます。
これを人力でやろうとすると、そもそも大量のツイートを人間がチェックすること自体が大変ですし、その中から代表的なツイートを選出するとなると、どうしても恣意的なピックアップになりがちです。
全ての情報を均一に分析できるAIの力を活用することで、一つ一つのツイートを追わなくても、どんな反応があったのかをつかむことができるのです。
■意味的クラスター分析
バズられているCMへの全ツイートを、例えば「このCMが好き層」「このCMが嫌い層」「出演タレントが好き層」といった「意味的に近しいグループ(≒クラスター)」に自動で仕分けし、ビジュアライズしてくれます。
さらに、クラスターごとに「ポジネガ度」「キーワード」「代表ツイート」まで自動で分かるため、バズの実態に奥深くまで迫れます。全企業の広告ご担当者さま、必携の機能です。
■ファンエンゲージメント分析
バズられているCMに反応した人の「新規層/リピート層」の構成比を自動抽出、さらにリピート層の中の「ファン層/アンチ層」の構成比まで自動で分かります。
ここまで紹介した機能を全て掛け合わせ、私たちは「ファン・エンゲージメント度」というバズウォッチ独自の指標を生み出しました。いうなれば、CMに対するロイヤリティ度です。
このファン・エンゲージメント度を週ごとの推移で表すと、今まで見えなかったものが見えてくるかもしれません。ちなみに、特別契約者の皆さまには推移グラフの3D表示も提供しています。
例えば、あるビール会社のファン・エンゲージメント度を男女別に見ると、2018年までは女性からの支持がとても強かったのですが、2020年には男性からの支持が驚異的に増えていました。男性の方がビールを頻度高く飲んでくれることから、男性支持へシフトされたことで、この企業/ブランドの好調ぶりの一因がうかがえます。
そして最後に、これぞ“かゆいところに手が届く”機能だと自負しているのが、こちら。
「解析結果のパワポ出力機能」です。ここまでお伝えした各種データをパワーポイント形式でダウンロードできます。もちろん、そのままチーム内/上層部/クライアントさまへもシェア可能。ダッシュボード時代にふさわしい機動力で、報告資料としてお使いいただけます。
バズウォッチの世界、お楽しみいただけたでしょうか。少しでも興味が湧いた方は、今なら30日間の無料トライアルを用意していますので、ぜひお試しください。
バズウォッチ事務局 buzzwatch@dentsu.co.jp(各種ご相談、応じます)
私たちには行きたいところがある〜バズウォッチが目指す未来〜
私たちは5年の歳月を経て、これまでブラックボックスだったバズの実態を、誰もが見える化できる世界までたどり着くことができました。しかし、私たちにはまだまだ行きたいところがあります。最後に、未来の話を少しさせてください。
バズウォッチは次のステップに向けて既に始動し、あと1〜3年で飛躍的に進化する可能性を秘めています。それはもはや、CMや広告領域だけにとどまるものではありません。
例えば、今のバズウォッチは、日次・週次単位での集計・把握が主ですが、将来的には全項目をリアルタイムで可視化できるようになっていきます。CMが流れた瞬間に「だれが」「どう反応したか」「主な発言内容はこう」というのが、たちどころに分かるようになります。
さらに、次はCMや広告に限らず、世の中のあらゆる出来事をバズ解析可能になるでしょう。TV番組のバズ反応、ソーシャル上で話題のバズ反応、そして「地震が起きた!」「緊急事態宣言が出た!」「スポーツ大会で金メダルを獲った!」「タレントが結婚した!」など、世の中を騒がす全ての事象について、バズ解析を可能にします。
バズ反応確認は、社会にとって必須となってくるはずです。
そして、バズ解析が進化するほど、「個人の声」の民主化も進んでいきます。どういうことかというと、これまでの「私たち一人一人の声は、小さすぎて届かないものである」という前提が崩れ、その声が届きやすくなります。
一人一人の声は小さくても、同じような声の人が何人も何十人も集まると、その声や主張が、バズウォッチでは見えるようになっていくだろうと思うのです。政府や企業・団体は、より正確かつ有益なフィードバックが得られるようになります。
近年は、一部の人の意見がメディアを通して肥大化し、企業活動に大きな影響を及ぼすという現象も起きています。バズの実態を正確にひも解くことができれば、いわゆる「フェイクバズ」に振り回されることなく、常に正しい判断ができるようになるでしょう。
私たち、バズウォッチの開発テーマは、「Whole(全体性)ありきの個/点」です。
これまでのソーシャルリスニングツールは、全て「個/点」ありきの発想で、局所をよく見るための進化を遂げていました。
でも、世の中のニュース番組のほとんどが「最も大きな出来事」から始まるように、自分の街のことだけを見ていたら、世界は見えてこないのです。まず、世界を見る目を持つこと。次に、世界を見る目と同じ指標で、自分の関心事も見られるようになること。
世界中(日本中)の人のつぶやきが、どんな傾向で生成されているのかが分かるようになれば、自分の関心事は「なぜバズるのか?/なぜバズらないのか?」が、よく見えるようになるはずです。
バズウォッチは、まず全体を俯瞰する。その上で、個を見ることをモットーとしています。
バズウォッチの進化は、まだまだ続きます。
- 全体をもっと詳しく見えるようにする進化
- 個をもっと詳しく見えるようにする進化
- テーマワードで自在に詳しく見えるようにする進化
を現在開発中です。テレビCMだけでなく、テレビ番組のバズや、世の中の話題のニュースをどんどん「見える」ようにしていきます。
なぜそれが必要なのかといえば、「みんながバズを見られるようになれば、各々の主張が分断されなくなるから」です。これまで耳を傾けあえなかった「個/点」の声を民主化していけたら……!そんな未来を夢見ています。
最後に次期バズウォッチの開発テーマを公開します。興味のある方はぜひお問い合わせください。一緒に未来をつくりましょう!
バズウォッチ事務局 buzzwatch@dentsu.co.jp
まず、「X for WHOLE」。CM主体のバズウォッチを、どんどんAIで精度向上します。
次に「Y for NEXT」。テレビ番組やトレンドワードでも詳細なバズ解析を可能にします。
「Z for THEME」。お好きなテーマ(ブランド名等)で詳細なバズ解析を可能にします。
そして、「X-BD BreakDown」。バズ解析にクロス集計のような機能を実装します。
さぁ、恐ろしいほど世の中が見えるバズウォッチを手に取り、新しい世界に足を踏み入れてみませんか?