生活者と共に社会課題に挑む「社会を変えるアイデアフェス」開催
2022/10/24
国内電通グループと公益財団法人日本骨髄バンクの共催による「社会を変えるアイデアフェス」が9月10、23、24日の計3日間にわたり行われた。
「社会を変えるアイデアフェス」は一般生活者と共に社会課題を学び、解決に向けたアイデアを自らの力で発想するワークショッププログラム。国内電通グループ(電通、電通PRコンサルティング、電通クリエーティブX )を横断し、社会課題へのイノベーティブなアイデアを継続的に生み出すプラットフォームをつくることを目指して始めたもので、今回が初めての開催となる。
第一弾は日本骨髄バンクとの共催で「想像力がいのちを救う。〜若者の骨髄ドナーを増やすには〜」という、骨髄ドナー不足の課題をテーマとし、若者の視点を拾い上げることを目的に高校、大学、専門学校から計35人の学生が参加し、11のチームに分かれてワークショップに取り組んだ。
■9月10日(土)インプットセッション
本番に先立ち学生向けに開催されたインプットセッションでは、骨髄移植経験者や提供ドナーなどから骨髄移植・骨髄ドナーに関する現状と課題を学んだのち、国内電通グループのクリエイター・マーケッターから情報の収集術やアイデア発想の方法などを学ぶプログラムが行われた。
■9月23日(金)アイデアワークショップ
アイデアワークショップでは、各チームに分かれて、インプットセッションで行われた発想法を使いながら、骨髄ドナー不足を解決するアイデアをかたちにしていくプログラムが行われた。国内電通グループのメンバーがメンターとして付き、各チームのサポートを行った。
■9月24日(土)アイデアフェス本番
11チームのアイデアは、9月24日(土)に広島で行われた「骨髄バンク推進全国大会」の第二部で発表された。フェスではスポーツと組み合わせたり、SNSを活用して登録を促進させるアイデアなど、さまざまなアイデアが発表された。審査員は元広島カープ外野手で 野球解説者の天谷宗一郎氏、電通ジャパンネットワークから北風祐子CDO(チーフ・ダイバーシティ・オフィサー)など5人が務め、審査の結果、グランプリは広島国際大学の「本気の登録」が受賞した。
今後は、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞を受賞したアイデアを、国内電通グループのクリエイターがブラッシュアップし、企画化する予定。
日本骨髄バンクの理事長 小寺良尚氏はこのフェスを通して、「若い世代の方がたくさん参加され、骨髄ドナー登録へのアイデアを出していただいたことはとてもありがたいし、われわれにとっても参考になるものが多かった。若い世代の方がどういうことに興味を持つかということを知れたことも勉強になった」と語った。
電通ジャパンネットワークの北風祐子CDO(チーフ・ダイバーシティ・オフィサー)は「こうした社会課題に対して考えていくスキルを、次世代に残し活性化していく、ということも、電通グループの社会的使命のひとつだと感じた」と語った。
国内電通グループは今後もこの活動は継続させ、NPO、地元企業、メディア、学生、さまざまなステークホルダーの方が社会課題への意識を持ち、誰でも参加できるプラットフォームへと発展させていくことを目指していく、としている。