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シンブン!今だからできること。今しかできないこと。No.18

増やせ!新聞ファン(4)

働く女性とダイレクトにつながる

~「日経ウーマノミクス・プロジェクト」~

2014/11/14

~新聞各社は今、こんなにユニークなプロジェクトを展開している~

今、新聞メディアのコミュニケーション領域は紙面の枠組みを超え、自由な発想で広がりを見せています。全く新しいターゲットへ向けての取り組みや、今までにない斬新な手法での読者とのコミュニケーション活動が盛んに展開されているのです。本コラム「シンブン!」では、そんな新聞各社の新しい動きの中から、中央5紙のユニークな事例を各社一つずつピックアップし、担当者に話を聞きました。

増やせ!新聞ファン(4)

働く女性とダイレクトにつながる
〜日本経済新聞社「日経ウーマノミクス・プロジェクト」〜

「ウーマノミクス」の言葉が最初に提唱されたのは実は1998年。同年にいち早く紙面にこの言葉を登場させていた日本経済新聞社が、昨年その名を冠したプロジェクトを電撃的に始動させた。2013年5月、土曜朝刊に「女性」面、NIKKEIプラス1に「生活美人」面、日経電子版に「ウーマン」コーナーを同時にスタート。11月には日経BP社が運営する働くパパとママの情報サイト「日経DUAL」を開設。会員組織「日経ウーマノミクス・フォーラム」も整備した。そして各種テーマのイベントを開催。働く女性を応援する日経グループの総合的な取り組み「日経ウーマノミクス・プロジェクト」の幕開けは鮮やかだった。

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日経女性面の第1回
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日経電子版「ウーマン」コーナー

「日経の読者の中で女性の比率はまだまだ低い」との認識を逆手にとって、紙面上では男性読者を啓発する狙いをも仕込む戦略性。プロジェクトの目的をまずは女性読者の増加に据えつつ、読者の会員化でダイレクトの関係をつくってデータベース整備を狙う先進性。これは「日経ID戦略」の一環であるが、日経電子版などのIT戦略を率先して進めてきた同社ならではの意識がそこに潜む。働く女性を応援する同じ志を持つ企業をパートナーと位置付けての協賛獲得も、今年に入って一気に加速している。日経社内でもこのプロジェクトは女性の活躍に一役買っている。女性社員中心にかつ全社横断的に展開されているからだ。

本山 亜希代 氏
本山 亜希代 氏
 

プロジェクトの運営メンバー、日経新聞社特別企画室・本山亜希代氏は「イベント告知のたびに会員が大きく伸びる手応えを感じます。イベントでは参加者同士での盛り上がりも驚くほどです。一方通行ではない“交流”が重要ですね」と語る。「会員は今は首都圏中心ですが今後は日本の各地方、そして世界にも広げたい。また働く女性予備軍の女子学生も増やしたいですね」とビジョンも明快。また、プロジェクトのパートナー企業による「女性活躍」や「ダイバーシティー」をテーマにした広告は、企業広告の新しい姿を示している。

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日経ウーマノミクス会員交流イベント ~ セミナー&クリスマス・パーティーより

日経新聞と働く女性のダイレクトな関係づくりはどんどん進展しそうだ。