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クックーのおいしいお仕事No.7

食。こんなに身近なデジタル未開領域。

2015/06/26

有名シェフの帽子から生まれた不思議な生きもの、クックー。
料理の腕はピカイチ!食への好奇心が止まらないクックーが、電通で「おいしいお仕事」をしている人たちにインタビュー!

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クックー:今日は汐留の電通を飛び出して、築地までやってきました。お会いするのは、電通デジタル・ホールディングスの相馬健太郎さん!

相馬:ようこそ築地へ!電通デジタル・ホールディングスの相馬です。

クックー:デンツウデジタルホールディングス…! すごくかっこいい名前ですね! いったいどんなお仕事をしている会社なんですか?

相馬:電通のデジタルに関係するグループ会社が協業するのをサポートしたり、デジタル テクノロジーを使ったサービスなど面白い取り組みをしているベンチャー企業に出資をして、経営やマーケティングなどのアドバイスをしたりしています。

クックー:あれれ…。相馬さんは、食べもののお仕事をしてるって聞いたのですが、何かの間違いだったのでしょうか。

相馬:いえいえ(笑)。たしかに最先端のテクノロジーを扱う仕事がメーンではありますが、食に関するデジタル企業にも出資しているんです。その一つが、料理写真投稿アプリ「miil(ミイル)」。

クックー:料理写真投稿!? ぼくにぴったりのアプリです!

相馬:おいしい料理ができたら、みんなに見せたいと思いますよね?

クックー:見せたいですー!徹夜して煮込んだフォンドボーの写真とか!茶色いスープのすばらしさを分かってくれる人は、なかなかいないけど…。

相馬:miilは食の写真をおいしそうに撮って、シェアする機能をもったSNSアプリ。食に興味のある人の情報交換の場としてはもちろん、料理人とお客さん、お母さんと家族など、食を起点に新しい出会いやコミュニケーションを生み出しています。

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クックー:ぼくのフォンドボーを、分かってくれる人に出会えたりもするってことですか!? 食の世界にデジタルの力が加わると、いろんな可能性が生まれるんですね!

相馬:その通り! テクノロジーとは縁遠かった食の領域に、新しいテクノロジーを掛け合わせることで、新しい価値やサービスがどんどんつくり出されています。特に、食に関するコミュニケーションの分野は、食品の流通や生産現場にくらべれば、まだまだ発展途上。デジタル領域で仕事をする人間として、そこに可能性を感じているんです。

クックー:食のことで、ほかにも注目している分野はありますか?

相馬:個人として注目しているのはアグテックという領域です。

クックー:アグテック?

相馬:「農業(Agriculture)×テクノロジー」を略した言葉で、この1年くらいで注目され始めています。たとえば、GPSとビッグデータで農業を効率化させようとしている企業があったり、デバイスで生産者と消費者をつなぎ、食べものや食べる行為の価値を高めていこうという企業が出てきたり。こういった新領域が伸びることも、食の新しい可能性を切り開くきっかけになるのではと考えています。

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クックー:最近はつくり手の顔が見える農産物が増えてきたけれど、さらにつくり手さんたちとお話ししたり、情報を交換できたら、おいしさも安心も増し増しですね!

相馬:はい! デジタルと食が結びつくことでいろいろな可能性が生まれると思っています。

クックー:それにしても相馬さん、デジタルな会社で働きながら、どうして食の領域に興味をもったんですか?

相馬:食の領域に興味を持った方が先ですよ。きっかけは大学時代にあったのかなぁ。一人暮らしを始めたとき、親にスーパーだけで使えるクレジットカードを渡されて。外食するお金はなかったけれど、スーパーの食材はいくらでも買えたので、いつもそれで料理を作ったり、サークルの仲間たちにふるまったりしていました。そのときに、食の持つパワーを実感したんですよ。

クックー:食のパワー?

相馬:おいしいご飯があれば自然に人が集まってくる。ご飯をきっかけに、みんなが仲良くなってサークルやゼミが動いていった。人を動かすのに食に勝るものはないなと。一方で、学生の頃にちょうど普及しつつあったインターネットやデジタルの世界も人を動かす仕組みとして、食と同じように注目していました。食であれインターネットであれ、世の中を動かす仕組み全般に興味があったんですね。

クックー:ごはんもデジタルも、同じ視点で注目していたなんて!

相馬:その後、電通に入社して、希望していたデジタルをはじめ、経営や営業の仕事をしたんですが、幸運なことに食品メーカーさんの担当もさせていただきました。いまは、そこで学んだことを生かして、デジタルと食が結びつくことで生み出される大きな可能性をビジネスにつなげられればと思っています。

クックー:デジタルという世界の中で、いろんな材料をかけあわせていく。相馬さんはデジタル料理人ですね!

相馬:クックーにそう言われるとうれしいな。でも実は、デジタル以外の仕事もしていて。この築地オフィスの運営なんかもやってます。
ここには、5つの会社が入っているんですけど、共有の休憩スペースでほかの会社の人たちと一緒にお昼ご飯を食べるなんてことも多くなります。それをきっかけにして、仕事で協業することになったり、連携がスムーズになったりすることも出てきていて、これも「食のパワー」だと思っています(笑)。

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電通デジタル・ホールディングスの築地オフィスは、所在地である「築地」をデザインテーマにしている。たとえば休憩スペースには、築地市場の地面をモチーフにした石畳の床の上に、築地市場の魚やビール箱をイメージした配色のソファが置かれている。
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エントランスには大型のスクリーンを設置。
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築地市場のさまざまな写真がスライドされる。
 

クックー:守備範囲がひろすぎます!

相馬:ありがとうございます(笑)。ちなみに料理にもちょっと自信があるので、こんどクックーにもごちそうしますね。

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