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ユネスコ世界寺子屋運動レポートNo.1

書きそんじた年賀状が、世界の学びを救う

2015/12/17

年末といえば、年賀状シーズン。うっかり住所を書き間違えたり、印刷ミスしてしまったり。そんな書きそんじハガキで、世界の子どもたちに学びのチャンスを広げる、ユネスコ世界寺子屋運動「書きそんじハガキプロジェクト」が今年も始まりました。

世界には、戦争や貧困など、さまざまな理由で教育の機会に恵まれない子どもたちが約5800万人もいて、6人に1人の大人が読み書きができないといわれています。そんな人々のために「学びの場=寺子屋」を世界に広げていくのがこの運動。

1枚52円の未投函の年賀状は約47円の募金となり、11枚でカンボジアでは、1人が1月学校に通える支援になります。

書きそんじハガキの流れ


今日は、世界寺子屋運動の広報特使「まなびゲーター」の久保純子さんと、この運動の応援キャラクターでもあり、書きそんじのエキスパートでもある「書きそんジロー」くん、電通総務局社会貢献部の野村朗子がこのプロジェクトを紹介します。
 

久保さん、書きそんジロー、電通・野村


「書きそんじハガキ」のトホホが世界に役立つ!

久保:年賀状の季節、うっかり宛名を間違えてしまったり、天地を逆にして住所を書いてしまったり、私にもトホホな「書きそんじエピソード」があります。でもその失敗が、世界の子どもたちを救うことになるのです。ジローくんの書きそんじ失敗談も聞かせてくれますか?
 
ジロー:はい…。書きそんじたトホホな顔をしてるだけあって、いっぱいあります。たとえば…

・お茶やミカンの汁でハガキを汚しちゃった
・表裏を間違って印刷しちゃった
・名前が変わった人に以前の名前を書いちゃった
・大掃除で買い過ぎていた昔の年賀状が出てきた などなどなど…。

そんな書きそんじエピソードが、ぼく主演のムービーにまでなっているんですよ。トホホ。
キャンペーンサイトからご覧ください。
http://www.unesco.or.jp/terakoya/kakisonji2016/

久保さんとジロー

 
言葉を学ぶことで「夢」を持つことができる

ジロー:集まった書きそんじハガキは募金にかえられて、アジアの開発途上国を中心に学校に行けない子どもや、読み書きができない大人の教育支援に使われます。久保さんも実際に寺子屋に行かれてどうでした?

久保:カンボジアとネパールの寺子屋を訪ねました。寺子屋に通うまでは、子どもたちは「夢」という言葉さえ知らないんです。そんな子どもたちが、寺子屋に通うことで将来の夢を持ち、いきいき勉強を楽しんでいる姿を見て胸を打たれました。キラキラする瞳と、とびっきりの笑顔が印象的でした。

寺子屋の子どもたちと久保さん
寺子屋の子どもたちと久保さん
ジローと寺子屋の子どもたち
ジローと寺子屋の子どもたち

ジロー:言葉を学ぶことで、子どもたちは夢を持つことができるんですね。ボクのトホホが子どもたちの笑顔になってとってもうれしい。世界にどんどん支援を広げています。

久保:書きそんじハガキによる募金をはじめ、多くの方々のご協力のおかげで、支援した国と地域は43カ国と1地域。建てられた寺子屋は約520棟で、寺子屋で学んだ人は、およそ130万人に広がっているそうです。

全国から昨年集まったハガキで、今年カンボジアのロハル村とアフガニスタンのバボ村に寺子屋が新たに建設されました。学べる場所ができたことで、村の人たちもとっても喜んでいます。

寺子屋の完成に喜ぶバボ村の人たち
寺子屋の完成に喜ぶバボ村の人たち
新しく建設されたロハル村の寺子屋
新しく建設されたロハル村の寺子屋
アフガニスタンの寺子屋に通う女の子たち
アフガニスタンの寺子屋に通う女の子たち
女性たちもいきいきと学んでいます(ネパール)
女性たちもいきいきと学んでいます(ネパール)

電通もコミュニケーションの力と「書きそんじ」で貢献!?

久保:電通では、社会貢献部の設立以来12年間にわたりサポートしてくださっているのですよね。

野村:そうなんです。電通グループは、寺子屋建設の協力や連盟のロゴマーク開発提供など、本業のコミュニケーション力を生かした支援方法で持続的にサポートしています。アイデアの力でコミュニケーション支援を広げる電通ならではの社会貢献活動としてこれからも継続していきます。

久保さんがこの活動に参加したきっかけは、やはりお子さんですか?

久保:そうですね。私は自分の子育てを通じて教育の大切さを実感し、学びによって「夢」を持つことがとても重要だと思い、強く共感をしてこの運動を支援することになりました。

野村:全国区で展開されているユネスコの協会の皆さん、そして、企業でもたくさんの協力を頂いているんですよね。

活動が始まって26年、この10年では、1000万枚以上の「書きそんじハガキ」が集まったそうですが、電通グループは参加企業中、なんと2年連続で書きそんじハガキ回収枚数でナンバーワンになっているんですよ! 書きそんじやすい会社ってことでしょうか(笑)。

久保:企業の他にも個人でハガキを送ってくださる方も多いようですね。書きそんじハガキの送り先は…

ジロー:こちらです! 書きそんじハガキは封筒に入れて、住所、お名前、ハガキ枚数の記入もよろしくお願いします。

送り先:日本ユネスコ協会連盟 書きそんじハガキT係 宛
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12F

久保:皆さんも、ご協力どうぞよろしくお願いします。

ジロー:年賀状以外の書きそんじハガキでも、もちろんOKですよ!

※「ユネスコ世界寺子屋運動 書きそんじハガキキャンペーン 2016」詳細はこちら

久保さん

 


 

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」。このUNESCO(国際連合教育科学文化機関)憲章の理念に基づき、民間ユネスコ協会の連合体として、1948年に創設されたNGO。全国286のユネスコ協会とともに活動を展開している。

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