「お正月」を面白く
2017/01/24
電通の若手アートディレクターが考える「○○をもっと面白くするアイデア」をご紹介。今回は、樋口裕二さんによる「『お正月』を面白く。」です。
渡すときに話のネタになるポチ袋
──なぜ「お正月」というテーマにしたのですか?
樋口:僕の担当は月刊電通報では12月号ということで、1年の最後の号だったので、季節感を感じるものにしたいなと思い「お正月」をテーマにやろうと決めました。それと、学生時代はグラフィックデザインが好きで、そういうものばかり作っていました。その頃のフレッシュな気持ちを思い出そうと、グラフィックがベースにあるプロダクトを作りたいなと考えているうちに、ポチ袋に行き着きました。
お店などには、デザインされた水引がついていたり、チャーミングなイラストが描かれていたり、かわいいポチ袋がいっぱい並んでいると思いますが、「立体」になるポチ袋は見当たりませんでした。なので、平面から立体になるポチ袋が作れたら、ちょっと違ったものになるんじゃないかと。酉年にちなみ、ポチ袋でニワトリを作ると決めて、試行錯誤した結果、このデザインができたという感じです。
僕にもおいっ子がいるのですが、お年玉を渡すとき、人形みたいなポチ袋だったら、話のネタにもなるし、子どもたちに喜んでもらえるかもと、そんなことを考えていました。これを使えば、親戚の中でヒーローになれると思います(笑)。
きれいに撮れ過ぎない使い切りカメラ
──今、はまっていることを教えてください。
樋口:写真熱が再燃しています。学生の頃から一眼レフでよく撮っていたんですけど、最近は「使い切りカメラ」にはまっています。軽いし、そのままかばんに突っ込んでも気にすることなく持ち運べますし。日常の瞬間とか、出掛けたときに気軽に撮るのにぴったりで、ちょっとした思い出づくりに使っています。
それと、スマホみたいにきれいに撮れ過ぎないところが気に入っています。ブレたり、ピントが合っていなかったり、色がちゃんと出なかったりしますけど、それくらい適当な感じが、思い出としては逆にリアルな気もします。
現像するときにCD-Rにデータとして焼いてもらえるので、データの管理も意外と便利です。