日本忍者協議会
外国特派員協会でPR活動
2017/02/24
日本忍者協議会(英語名:Japan Ninja Council)は、「忍者の日」の2月22日、東京・千代田区の日本外国特派員協会(FCCJ)で「NINJA NIPPON PROJECT」の概要について記者発表を行った。
同協議会は、全国の忍者と関連する自治体、大学、観光協会、国などが連携して2015年に設立。同プロジェクトは、忍者を通じた国内外への「日本の文化発信」や「地域の観光振興」を目的に発足した。
冒頭、溝畑宏副会長(元観光庁長官)は、忍者の学術研究や情報の収集・発信、忍者による観光・文化振興、地域経済の活性化など、同協議会の活動内容を説明。同プロジェクトの施策として、忍者ツーリズムの展開、忍者アカデミーの設立、忍者ミュージアムの建設などの構想を紹介し「日本の外国人観光客は2016年に2400万人を超え、政府は20年には4000万人、30年には6000万人という目標を掲げている。忍者の活用により各地域の魅力を伝え、地域振興に役立てられると考えている」と述べた。
また、同日に発売された同協議会初の公式商品である手裏剣専用折り紙「NINJA SYURIKEN ORIGAMI」についても「思いを伝えるツールとして、折り鶴に次ぐアイテムになることを期待している」と話した。
【イメージ動画】「Art of NINJA」
顧問を務める川上仁一氏(甲賀流伴党21代目宗家・伊賀流忍者博物館館長)は「忍術は格闘や生存技術などさまざまな分野で構成され、さまざまな切り口で多くのニーズに対応している。それらを総合し日本から発信することで、忍者の実態を世界の人々に知ってほしい」と語った。
三重大人文学部の山田雄司教授は「忍者の伝統など、さまざまなものを受け継いでいる人が日本各地だけでなく世界中にいる。ともに忍者についての取り組みを行いたい」と述べた。
伊賀忍者発祥の地とされる三重県を中心に活動する伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」によるパフォーマンスでは、鎖鎌などの武器を用いた格闘アクションが披露され、迫力に満ちた演技に多くの外国人記者が関心を示した。
また忍者の特徴や武器、敵を倒す技についても阿修羅のメンバーが自ら英語で解説を行った他、「忍者はストリートパフォーマーでもある」として、回転させた和傘の上で升やコインを回す曲芸が披露されると、会場からは多くの拍手が送られた。
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