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MWC2017から得た五つの示唆No.3

フェミニズムはブランドにとって重要な課題

2017/03/16

モバイル領域で世界最大級の展示会「モバイル・ワールド・コングレス」(MWC)が2月27日~3月2日、スペイン・バルセロナで開催された。この連載では、私が本展示会で得た五つの示唆について解説したい。

第3回は、フェミニズムがブランドにとっていかに重要な課題かについてだ。

主催団体GSMAはMWC2017において新たなプログラム「Women4Tech」を立ち上げた。

モバイル業界における性差の解消に取り組み、ジェンダーの差を縮めることを重点に置くもので、モバイル業界における性別の多様性をテーマにした4日間のプログラムを行った。

平等性が業界の議題のなかでも最優先であることは明らかだ。 カラのグローバル戦略パートナー、シャルロット・ホワイト氏はパネルディスカッション「Gen Feminist:ブランドの女性との関係構築の新しいルール」の司会を務め、いくつかの明確なメッセージを発信した。

まず重要なのは、フェミニズムは主流のトレンドであるということだ。つまり、マーケティング担当者は、さまざまに異なるカスタマージャーニーやニーズを理解し、おのおののブランドに合った方法でフェミニズムを理解し対応する必要がある。実際には、自動車業界など、女性とのつながりの構築に積極的な立場を取っている企業もある。

ソーシャルメディアの台頭により、自己表現の必要性が高まり、フェミニズムの新しい波の中で“平等であること”が何を意味するのかが再定義されるようになった。したがって、広告における女性の位置付けは進化する必要がある。従来の、中立的な立場でみんなをうまくまとめる“ファシリテーター”から、権限のある“意思決定者”へとだ。

マーケティングだけに限られない教訓は「人間的であり本物であることが重要だ。口先だけの対応は必ず見破られてしまう」ということだ。

GenFeministPanel
パネルディスカッション「Gen Feminist - ブランドの女性との関係構築の新しいルール」のモデレーターを務めるカラのホワイト氏(写真右端)

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