loading...

電通報ビジネスにもっとアイデアを。

デジタルマーケティングの広告賞「コードアワード2017」No.3

ポッキーでプログラミング!? コードアワード2017受賞16作品が決定

2017/07/19

デジタルマーケティングの広告賞「コードアワード2017」の受賞作品が7月12日発表されました。今年も国内外から多数の、デジタルを活用したマーケティングコミュニケーション施策が集結。受賞作品の顔触れを見るとIoT、VR、AI、データ活用、スマホ決済など今の世の中でホットなテクノロジーが高度なマーケティングコミュニケーションに落とし込まれた作品が多く出そろい、まさにデジタルマーケティングの「いま」を知るのにふさわしい結果となりました。
ここでは主要な受賞作品を紹介します。

グランプリは、お菓子で学べるプログラミング教材「GLICODE

コードアワード2017グランプリは、お菓子で学べるプログラミング教材「GLICODE」

江崎グリコはブランディング施策として、子どもたちが親しみを持つ「お菓子」を使って、学べるプログラミング教材「GLICODE」を開発しました。GLICODEでは、おかしを並べてスマートフォンのカメラで撮影すると、画像認識技術を用いてお菓子一つ一つがプログラミングのコードに変換されます。このコードを用いてゲームキャラクターをゴールに導くことで、遊びながらプログラミングを学ぶことができます。

お菓子メーカーからプログラミング教材が誕生するというイノベーション

審査会では実際にポッキーとビスコを並べて実演を行いました。オリジナルキャラクターが指示通り動いてくれた瞬間のうれしさは何ともいえません。クラフトの素晴らしさもさることながら、大人がやってもハマるプログラミング学習アプリがお菓子メーカーから誕生するというのが何ともイノベーティブで一同納得のグランプリ作品となりました。

各賞のベスト作品をご紹介!

コードアワードでは、全ての応募作品の中で最も優れた作品に贈られる「グランプリ」の他に、「イノベーション」「クラフト」などそれぞれの5項目で評価の高かった作品を「ベスト」(いわゆるゴールド、各賞1作品)、「グッド」(いわゆるシルバー、各賞1~2作品)として表彰しています。ここでは、各項目で最も評価の高かったベスト作品を一挙ご紹介!

ベスト・イノベーション「聞き間違えない国語辞典」

ベスト・イノベーション「聞き間違えない国語辞典」

難聴者を補聴器でサポートしてきたパナソニックは、聞こえの問題を啓発し、聞く人に優しい話し方を始めてもらうため、誰もが使えるモバイル辞典を開発しました。三省堂「スーパー大辞林3.0」収録語の約312億通りから独自の人工知能で検出した、約150万もの聞き間違えやすい言葉と、それを避ける話し方が収録されています。

最後までグランプリ候補を争ったモバイル辞典

「GLICODE」と最後までグランプリを争った作品です。社会課題に対するソリューションとして、AIを使ったり、デザイン性の高いビジュアルコミュニケーションを展開した点が審査員の評価を集めました。

ベスト・クラフト「NIKE UNLIMITED STADIUM」

ベスト・クラフト「NIKE UNLIMITED STADIUM」

ランナーは200メートルのコースをRFIDチップが装着されたスニーカー「LUNAREPIC」を着用して走り、ラップタイムを計測します。2周目から LED スクリーンに登録した自分のアバターが出現し、アバターは1周目のラップタイムで併走します。ランナーがアバターに勝つと、新しく更新されたベストタイムで次のラップを走る仕組みになっており、自分の最高記録をさらに超えられるよう自分に挑戦することができるようになっています。

日本勢の海外での活躍を象徴する作品

フィリピンで実施された施策ですが、日本の会社が制作に関わっています。クラフトの素晴らしさはもちろんですが、今後日本のクリエーターが海外で活躍する機会がもっと増えていくのだろうなという希望を感じさせられた作品でした。

ベスト・イフェクティブ「バレンタインポスト」

ベスト・エフェクティブ「バレンタインポスト」

相手に会わなくてもチョコを簡単に贈り合える、まったく新しいバレンタインの新サービスが「バレンタインポスト」です。キャンペーンサイトに「チョコを待ち受ける」自分専用のポストをつくってSNSにシェア。他ユーザーがポストにチョコを入れると、すぐにバーチャルなチョコが届くという仕組みです。チョコは、“キットカットショコラトリー”をはじめとするキットカット商品や、オリジナルのバーチャルチョコ“レアチョコ”の中から選び、告白、日頃の感謝、ちょっとした冗談など20文字のメッセージをつけて贈ることができます。

日本のバレンタインに新風を巻き起こしたキャンペーン

私たちの身近でも非常に盛り上がっていた強力なキャンペーンがひしめき合ったイフェクティブ賞ですが、このバレンタインポストは、バレンタインの文化に新風を巻き起こしたという点が評価されました。

ベスト・キャンペーン「TOKYO CULTURE STORY」

ベスト・キャンペーン「TOKYO CULTURE STORY」

BEAMSが創業した1976年から2016年までの東京のカルチャーを5分のワンカット映像に凝縮して表現した作品。ファッションは、流行した82のスタイルを、200以上のブランドと350以上の当時のアイテムにより忠実に再現し、音楽は、時代を超えて愛される「今夜はブギーバック(smooth rap)」を15の音楽ジャンルでリミックスし、各時代を代表する27人のミュージシャンが歌いつないでいます。また、ハッシュタグでブランド名などを表示することで、調べたり、思い出したり、何度も見てもらえるようにしている点も特徴的です。

「よくぞここまで」と審査員に言わしめた作品

「ここまでやりきるの、すごいよね」と審査員が口をそろえて絶賛した作品。個人的にも好きなミュージシャンが出演していたり、青春時代の懐かしいファッションが出てきたりして、何度見ても飽きない作品でした。40年分の東京カルチャーが凝縮されているので、一人一人違った視点で楽しめる、そんな点が支持された理由なのだと思います。

ベスト・ユース・オブ・メディア「タクシーの降り方が、変わる|JapanTaxi Wallet」

ベスト・ユース・オブ・メディア「タクシーの降り方が、変わる|JapanTaxi Wallet」

タクシー乗車の際、車両に搭載されたタブレットに表示されたQRコードを「全国タクシー」アプリで読み込むと、到着前に支払い続きを行える決済システム。「急いでいる場合」や「荷物が多い場合」など、タクシー利用者の降り方を変えるサービスです。

イノベーションとは一度体験してしまうと元に戻れない体験のこと

審査員のTakram田川欣哉さんが「イノベーションとは、一度体験してしまうと(便利過ぎて)もう昔の状態には戻れない体験のこと」とおっしゃっていました。まさにこのアプリは一度体験してしまうと便利過ぎて元に戻れない作品だと思います。

その他の受賞作品はこちら

贈賞式では、一般投票で最も支持された作品「パブリック・ベスト」が発表されます。

これらの作品は8月2日に開催される贈賞式で表彰されます。贈賞式では、一般投票で最も支持された作品に贈られる「パブリック・ベスト」の発表も。なお、贈賞式の模様はコードアワードオフィシャルサイト上で生中継されますのでぜひご覧ください。サプライズゲストも来るかも?!