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電通PRが企業魅力度調査レポートVol.2を発表
今、生活者の期待に応えきれていない企業活動1位は「リスク&ガバナンス対応」

2017/07/20

    電通パブリックリレーションズ(電通PR)の企業広報戦略研究所は7月19日、第2回「企業魅力度調査」のレポートVol.2を発表した(Vol.1はこちら)。

    調査の目的は、生活者が企業のどのような活動(ファクト)に魅力を感じ、その魅力がどのように伝わっているかを把握すること。「人的魅力」「会社的魅力」「商品的魅力」の3要素で企業の魅力を分析した。20~60歳代の男女1万人を対象に、10業界計150社について調べた。同調査は昨年3月に初めて実施、今年3月が2回目となる。レポートVol.2では、調査結果のうち、生活者が企業に今後期待する魅力と現在の魅力とのギャップなどについて分析した。

    「今、生活者の期待に応えきれていない企業活動」について把握するため、生活者が魅力的だと回答した企業に対して、まず、今後さらに期待したい魅力について聞いた(グラフ1)。

    <グラフ1>企業に今後、期待する活動項目ランキング

    <グラフ1>企業に今後、期待する活動項目ランキング

    1位は“優れた機能・効果を持つ商品・サービスの提供”といった「ソリューション力」、2位は“経営者の魅力、成長戦略提示、業界けん引力”といった「リーダーシップ」、3位は「安全性・アフターサービス力・クレーム対応」となった。

    その上で、生活者が「今後、期待する魅力」から、「現在、既に感じている魅力」を引いたギャップを算出し、魅力的な企業が、「今、生活者の期待に応えきれていない活動」を明らかにしたのがグラフ2。

    <グラフ2>現在、生活者の期待に応えきれていない企業活動項目ランキング

    <グラフ2>現在、生活者の期待に応えきれていない企業活動項目ランキング

    ギャップが大きかった項目の1位は、「リスク&ガバナンス対応」で、“リスクへの備えがしっかりしている”ことや、“健全で開かれた経営をしている”ことが、現状、期待に応えきれていない活動であることが分かった。「リスク&ガバナンス」は、“守りのための企業活動”と捉えられることが多いが、生活者の関心が高いことから、積極的に取り組むことで“攻めのための企業活動”として取り組む必要性が高いと考えられる。

    2位は“商品・サービスを安価に提供している”、“付加価値の高い商品・サービスを提供している”といった「コストパフォーマンス」、3位は“問題があっても迅速に公表する姿勢がある”、“投資家などとのコミュニケーションを大事にしている”といった「市場対話・適時開示力」だった。

    これらの生活者の期待に応える活動を積極的に行っていくことで、より魅力度の高い企業への成長が見込める。