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電通PRが企業魅力度調査レポートVol.3発表 企業に対して生活者が取った行動は?

2017/08/08

    電通パブリックリレーションズ(電通PR)の企業広報戦略研究所は8月7日、第2回「企業魅力度調査」のレポートVol.3を発表した(Vol.1Vol.2はこちら)。

    調査の目的は、生活者が企業のどのような活動(ファクト)に魅力を感じ、その魅力がどのように伝わっているかを把握すること。「人的魅力」「会社的魅力」「商品的魅力」の3要素で企業の魅力を分析した。20~60歳代の男女1万人を対象に、10業界計150社について調べた。同調査は昨年3月に初めて実施、今年3月が2回目となる。

    レポートVol.3では、 魅力を感じる企業に対して生活者が取った行動、企業に魅力を感じたきっかけについて分析した。

    企業に魅力を感じた後、どのような行動を実際に取っているのかを調査したところ、「何もしていない」(24.3%)を除く、4人に3人(75.7%)が、魅力を感じた企業に対して何らかの行動を起こしていることが分かった。そのうち、4割以上が「その企業の商品やサービスを購入した」(42.4%)と回答しており、続いて「その企業のウェブサイトを閲覧した」(29.5%)、「その企業や、商品・サービスについてネットで検索した」(24.6%)と続き、魅力を感じた企業への生活者の積極的な行動がうかがえる(表)。

    業界別に見ると、食品(65.0%)、電気機器(60.8%)、医薬品・生活用品(50.3%)では、企業に魅力を感じた後に、実際に購買行動に移った生活者が半分を超えた。

    <表> 魅力を感じる企業に対して生活者が取った行動

    魅力を感じる企業に対して生活者が取った行動

    どのような情報経路で企業の魅力を感じたかを聞いたところ、1位の「番組や記事」(43.8%)などを含む“メディア系”が53.9%、2位の「商品・サービスを直接体験して」(37.9%)などを含む“リアル系”が46.1%となった。企業の魅力を感じる接点としては、メディア系がリアル系を若干上回った(グラフ)。

    また、メディア系の項目を詳しく見ると、1位「テレビ番組」(51.5%)、2位「新聞記事」(24.9%)、3位「ウェブ上のニュース」(22.9%)と報道による接点が目立つが、続く4位に「企業のウェブサイト」(21.7%)があることから、企業が直接発信する情報からも魅力を感じていることが分かる。

    <グラフ> 生活者が企業に魅力を感じたきっかけ

    生活者が企業に魅力を感じたきっかけ

    性・年代別では、メディア系は男性(71.2%)が女性(64.8%)を上回り、リアル系は女性(61.5%)が男性(54.7%)を上回る。男性はメディア系、女性はリアル系の接点で企業の魅力を感じやすいようだ。

    男性は「企業の直接発信情報(オウンドメディアなど)」に女性より反応しやすい傾向がある。年代別では、20~40歳代で「ウェブの口コミ」が顕著に高く、40~50歳代は「番組や記事」、60歳代は「企業の直接発信情報」がきっかけで企業の魅力を感じやすい。

    一方、女性は身近な人からの接点を重視する。年代別では、20、30歳代と50歳代は「身近な人」、40歳代は「商品・サービスの直接体験」を重視している。またメディア系では、「広告」において女性50歳代が男女通じて最も高く、メディア系では唯一男性よりも魅力を感じやすい接点となっている。

    企業に魅力を感じる男女別の特徴

    企業に魅力を感じる男女別の特徴