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「食の7つのテーマ、7年後の予言」を考える~3.シニア

食ラボの視点 ~「食と○○」を考える №8

  • 浅野 佳麻里

2018/06/21

「食の7つのテーマ、7年後の予言」を考える~3.シニア

ニッポンの「食」の行方を、電通「食生活ラボ」のメンバーであれこれ考えてみました。例えば今から7年後の2025年には、この国の「食のシーン」は、どんな様相を見せているでしょうか? 掲げたテーマは7つ。それぞれの分野で知見を積む「食生活ラボ」メンバーが考えた、近未来の予想図です。

“誰かと食べる”が、健康長寿とシニア市場活性化のカギ

日本が超高齢社会に突入すると、自力での移動が不自由だったり、1人で住む高齢者が増えてきます。食事の傾向として、70歳以上の約2~3割が週に1回以上、1日全ての食を1人で食べており、今後ますますシニアの「孤食化」は進むと予測されます。

孤食はメンタルを含む健康面に影響を及ぼします。1人だと食事をつくるのが面倒ですし、誰が見ているわけでもないので、きちんと食べない人が出てくる。結果、栄養バランスは崩れていきます。

何より1人で食事をしても、楽しくないですし、おいしさの共感もできないですから、「一緒に食べたい」ニーズがシニア間で高まるのでは。そんな中、2025年に向けて孤食を解消するサービスが盛り上がるのではないでしょうか。例えば、「一緒に食べたい人」の条件を入れると、それに合う人を派遣する、あるいは一緒に食べる場をつくる。人だけでなく、ペットとの共食や、一緒に食べるロボットも考えられます。

共食ロボ
イラスト:大嶌美緒(電通「食生活ラボ」)

一緒の場に居られないとしても、子どもがつくった料理をドローンで宅配して、モニター越しに一緒に食べるサービスなども良いかもしれません。孤食対策はシニア市場でニーズが高まるはずですし、健康長寿のカギでもあります。同時に、病気の予防食や介護食の充実も進みます。生きている限り食は大切。シニア食の充実が未来では、欠かせないものになっていくのではないでしょうか。


 
「食ラボ」ロゴ
人が生きていくための源であるからこそ、生活のあらゆる面と影響し合い、社会構造の変化や文化の潮流までも映し出す「食」。電通「食生活ラボ」は、そんな食にまつわるソリューションを提供することで、食を通じて世の中を良くしていくことを目指すプロジェクト。各種の得意分野と知見を持つメンバーで社内横断的に構成され、その社外にまで広がるネットワークを生かしたラウンドテーブル型のイノベーション創出に取り組んでいる。現在、社内構成メンバーは約20人。プロジェクトの源流は1980年代前半にまでさかのぼり、以来各種の知見の蓄積とアップデートを続けている。