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ファンが自走する「自分ごとスイッチ」

「偏愛ストラテジー」~ファンの心に火をつける6つのスイッチ~No.4

2018/12/05

ファンが自走する「自分ごとスイッチ」

こんにちは。ファンとのつながり方を考える「偏愛ストラテジー」コラム4回目です。おつきあいいただきありがとうございます。ここまでファンと出会い、偏愛を高め、脱落を防ぐ四つのスイッチをご紹介してきました。

さて、ファンとの関係を維持するのって、大変です。いざファンと濃くつながろうと思うと絶え間なく情報を提供し、反響に対して反応して…と、結構体力が必要、と気づくのではないでしょうか。

本音では、送り手(商品やサービスの提供者)の皆さんは、ファンが自走して、それぞれに積極的に活動してくれたらいいのに、と思いませんか?今回はそんなファンたちが自走してくれるスイッチの押し方を解説したいと思います。

自走させるファンをつくる「自分ごとスイッチ」とは

自走するファン、とはどういうことでしょうか。

例えば、某アニメのファンを長年やっている友人、Aちゃん。グッズを買うことを悩んでいる私に対して彼女が発した言葉は…

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偏愛を熱く語るAちゃん

グッズを買う受け手(商品やサービスのファン)でありながら、ただの消費者ではなく、その作品を支えていると信じているからこそ積極的に行動しているのです。これこそ、まさに自走するファンです。

大げさに言えば「自分の偏愛が、結局は自分のメリットになる」と気づいているのです。まさにこのスイッチの名の通り「自分ごと化」しています。このようなマインドになっていると、送り手からの情報以上に、自ら情報を収集して行動し自走していくのです。

ファンであることは精神的な偏愛とともに、時間とお金の偏った投資とも言えますので、企業の「ステークホルダー」(利害関係者)と似ているともいえます。また、サッカーチームのファンを「サポーター」(支援者)と呼ぶのも、ただサッカーが好きなだけでなくチームを支えている、という意味で自走するファンに近い考え方です。

こうなると受け手はただの購入者、消費者ではありません。送り手側は、受け手を支援してくれる人、商品やサービス、ブランドを一緒に育ててくれる「同志」として捉えてください。

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「自分ごとスイッチ」はどう入れる?

 

生産者と消費者の関係と、送り手と受け手の関係の違いは、一方通行かフィードバックがあるかどうかです。

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送り手からのフィードバックによってファンに「あなたもステークホルダーとして関わっているんだ」「あなたもこの活動を支えているんだ」と認識してもらうことが必要です。

単純な方法は、「いつもありがとう」とメッセージを送ることです。でもほとんどの場合、感謝のメッセージを伝えるだけでは自分ごとまで進みません。もっとファンになるメリットがあり、投じた偏愛が何らかの形で戻ってくる方法の方が印象に残る上、支援のしがいも感じやすいのです。

そこでよく取られる手法が「可視化」です。ファンでいることのメリットと感謝を、見えるようにすることです。

例えば、人気投票や総選挙の手法はファンが参加することで自分ごとになり、その結果をファンにフィードバックすることでファンも納得します。人気投票や総選挙の良いところは参加の楽しさや結果が分かり「声を聞いてくれているな」と納得することはもちろんのこと、「自分以外にもファンがいっぱいいて安心」と感じてもらう二次効果もあります。

またプロスポーツで見られる「ファン感謝デー」も、ファンに感謝を示しつつ、そこでしかできない体験というメリットを提供する、一つのフィードバックの可視化です。いろいろな手法がありますので、送り手の皆さんはぜひ検討してみてください。

偏愛は基本一人一人の心の中のことですが、自分が支援している送り手が他の人にも愛されていると知ることは、仲間スイッチにも通ずる脱落防止効果があるのです。

本著ではエピソード漫画もあり、楽しくスイッチの入れ方が分かる内容になっています。ぜひご一読ください。

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