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月面探査プログラム「HAKUTO-R」 新たなパートナー3社を発表

    2019/08/27

    月面探査プログラム「HAKUTO-R」
    新たなパートナー3社を発表


    世界初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」を推進するispace は8月22日、プログラム進捗状況の説明と、新パートナー企業の発表を、東京・文京区の宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)で行った。
    同所では、“HAKUTO-R夏休み特別展”(9月1日まで)として実寸大ランダー(着陸船)やローバー(月面探査ロボット)の展示など、月面探査に関連した企画を実施している。

    冒頭、袴田武史代表はプログラムの内容変更について説明した。
    同プログラムは2018年9月に始動したが、宇宙産業市場は日々成長し、国家や民間を問わず宇宙活動がますます活発になる中、当初2020年にランダーを月周回軌道へと投入するミッション1は、「2021年、月着陸」に、21年にローバーでの月面走行を目指すミッション2は「23年、月着陸&探査」に変更すると発表した。
    その理由について、事業環境の変化に加え、同社がアメリカ航空宇宙局(NASA)による月面輸送事業者育成プログラム「CLPS(クリプス)」にも参加していることを挙げた。
    NASAには早期の月面着陸への強い要望があるが、HAKUTO-R用ランダーと、クリプスにも対応可能なランダーの開発を同時進行することはハイリスクと考え、月面着陸用ランダーにフォーカスするため、当初予定したHAKUTO-Rのミッションを変更し、初回から月面着陸を目指すことにしたという。
    袴田代表は「パートナー企業などの力を借り、課題を解決しながら月面着陸に向け進みたい」と話した。

    会には、すでに2月にパートナー契約をした日本航空の常務執行役員・西畑智博氏、三井住友海上火災保険の常務執行役員・能城功氏、日本特殊陶業の取締役・小島多喜男氏が出席。
    それぞれ、機材の組み立て・整備・輸送についての技術支援、月保険の商品開発、全固体電池の開発と技術実証などの協業内容についての現状を語った。
    (過去記事:https://dentsu-ho.com/articles/6503
    続いて、新コーポレートパートナーとなったシチズン時計の常務・竹内則夫氏、スズキの常務役員・生熊昌広氏、住友商事の執行役員・石田英二氏が紹介され、それぞれの抱負を語った。

           シチズン時計・竹内氏
             スズキ・生熊氏
            住友商事・石田氏

    シチズン時計は、腕時計の外装用の独自素材「スーパーチタニウム」を提供し、ランダー・ローバーの部品製造に貢献。竹内氏は「当社が時計にチタンを活用してから約50年。素材でプログラムの成功を後押ししたい」と話した。スズキは、自動車開発の構造解析技術で、ランダーのボディーや着陸脚などの構造部品について技術協力。生熊氏は「宇宙は未知の領域だが、参加できることにワクワクしている」と述べた。住友商事は、政府主導の国際宇宙開発事業に携わってきた実績を生かし、民間の宇宙利用商業化の可能性を追求する。石田氏は「社内に設立したオープンイノベーションラボ“MIRAI LAB PALETTE”などを活用し、多様なメンバーとの価値創出につなげたい」と語った。
    また当日、小学館がメディアパートナー契約を締結したと発表された。同社は、出版物やイベントを通してプログラムの動きを伝え、HAKUTO-Rの挑戦を応援する。
    これにより、コーポレートパートナーは6社、メディアパートナーは3社になった。

    袴田代表(左端)から順に、日本航空・西畑氏、三井住友海上火災・能城氏、日本特殊陶業・小島氏、新パートナー3社の代表者、中村貴裕COO(右端)
     

     HAKUTO-R公式サイト:https://ispace-inc.com/jpn/hakuto-r/