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ispace、月面着陸に再び挑む 「HAKUTO-R」ミッション2 月面探査車デザイン発表

2023/12/06

    月面資源開発に取り組む宇宙スタートアップ企業ispaceは11月16日(木)、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション2の詳細発表を、東京・中央区にあるHAKUTO-Rのミッションコントロールセンター(管制室)前よりライブ中継で行った。

    ミッション2のランダー(月着陸船)(奥)とマイクロローバー(小型月面探査車)(手前)
    ミッション2のランダー(月着陸船)(奥)とマイクロローバー(小型月面探査車)(手前)

    月面着陸を目指したミッション1に続き、ミッション2では月面着陸と月面探査を目指す。

    冒頭、袴田武史 ispace代表取締役CEO & Founder から、ミッション2で使用するランダー(月着陸船)のシリーズ名が「RESILIENCE(レジリエンス)」と発表された。

    「RESILIENCE(レジリエンス)」ロゴ

    まず、ミッション2の進捗状況について、エンジニアリング担当の日達佳嗣 ispaceエグゼクティブバイスプレジデント代理から説明があった。日達氏は「ミッション1での着陸失敗の要因の分析により、改善点の把握は明確にできている」とした上で、「ミッション1での軌道上の実証の成果を、ミッション2に確実に引き継いでいく」と述べ、ドイツの施設やJAXA筑波宇宙センター(つくば市)で進められているランダーの開発状況について最新情報を公開した。

    ドイツで組み立てられた推進系モジュールをJAXA宇宙センター(つくば市)でランダー本体に統合する作業が進む
    ドイツで組み立てられた推進系モジュールをJAXA筑波宇宙センター(つくば市)でランダー本体に統合する作業が進む

    続いて、ラマミ・ジュリアン ispace Europe CEOから、ミッション2で使用するマイクロローバー(小型月面探査車)の最終デザインが公開された。マイクロローバーは、260(高さ)×315(幅)×540(全長)ミリ。重さは5キロ。カメラやスコップを装備する。NASA(米航空宇宙局)との契約に基づき、「レゴリス」と呼ばれる月の土を採取し、その所有権をNASAに譲渡する。

     

    ミッション2で使用するマイクロローバー(小型月面探査車)の最終デザイン
    ミッション2で使用するマイクロローバー(小型月面探査車)の最終デザイン

    ミッション2で使用するマイクロローバー(小型月面探査車)の最終デザイン

    最後に、袴田氏は、「ispaceはレジリエンスな組織として、ミッション1で得られた経験とデータを生かして、工夫や改善を重ねたミッション2の『RESILIENCE』ランダーで、『Landing & Beyond』(着陸とその先)を実現していく」と抱負を語った。

    ミッション2のランダー打ち上げ時期は、早ければ2024年冬(Q4)※を予定している。

    ※2023年11月時点の想定


    ispace公式サイト:https://ispace-inc.com/jpn/

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