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ショートケーキのイチゴのような「バズワード」をつくろう!

『通年採用時代の就活デザイン』発売記念連載No.3

2019/11/14

ショートケーキのイチゴのような「バズワード」をつくろう!

新著『通年採用時代の就活デザイン』(白桃書房)と連動した連載コラム。2回にわたり(第1回第2回) 、就活で自分の魅力を伝えるためには、「ショートケーキ思考」が必要なことを述べてきました。最終回は、ショートケーキの「真っ赤ないちご」に当たるバズワードについて触れます。

2万人のエントリーに埋もれない秘訣

就活で何といっても頭を抱えるのは、他の就活生の中に自分が埋もれてしまうことです。他の就活生と「ダイレクトな差別化」を図るためにはどうすればよいか?多くの学生が悩んでいます。

人気企業の場合、毎年2万人のエントリーに対し、最終的な採用人数は150人前後のところもあります。130倍以上もの倍率を潜り抜けて内定をもらうには、他の就活生と差別化できる自分自身のコンセプトが必要です。「ショートケーキ思考」において、私はそれをバズワードの「イチゴ」と呼んでいます。

ケーキ屋さんで商品を選ぶとき、決定打の一つになる直感的なインパクトとして、「装飾のクマがかわいかった」「大きなイチゴがおいしそうだった」などの理由があるはず。就活においても、真っ赤なイチゴのような「自分を印象づける何か」が必要です。

広告に例えると、バズワードは「見出し」または「キャッチコピー」です。「あなた」という広告に目が留まるかどうかの50%、多くて75%以上は、見出しで決まります。目に留まらなければ2万人のエントリーの中に埋もれて終わってしまうでしょう。

ただし誤解しないでほしいのは、バズワードが生きるのは、前回お話しした、ショートケーキ思考の生クリームに当たる「クリエーティブ・ブリーフからなるロジック」と、弾力のあるスポンジに例えた「自分の経験から得たしっかりとした根拠」があってこそ。これらがなければ、いくら印象に残るバズワードをアピールしても中身がないことになってしまいます。

ショートケーキ思考いちご

セルフ・ブランディングの顔は「バズワード」

では、「バズワード」をどのように考えていけばいいのでしょう?書籍の中で詳しく説明していますが、ここでは根本的な考え方をお伝えします。

皆さんは「自己PR」と「セルフ・ブランディング」の違いを考えたことがありますか?実は、この二つは似て非なるものです。

まず、「自己PR」のPRは、Public Relationに由来し、「相手との良い関係づくり」というのが元の意味です。就活における相手とは、企業や採用担当者。彼らに自分を理解して受け入れてもらうためには、彼らのニーズに合ったこと、つまり自分はその会社に必要であることをアピールしなくてはなりません。

一方で「セルフ・ブランディング」の「ブランド」とは、類似したものを区別するための要素です。就活においては学生同士が、自分と他の就活生を差別化するために必要です。「セルフ・ブランディング」のメインは「自分らしさの演出」で、自分の個性(ウリ)が表現できれば目的達成となります。

つまり、「自己PR」では、他の就活生との差別化はできません。「御社にとって私は必要な人材です」というのはみんな言っていること。自分にしかないものを言うのが差別化で、それは「セルフ・ブランディング」でしか実現できないのです。

採用面接での自己紹介は、「セルフ・ブランディング」と「自己PR」を行う時間。面接では、まず自分が何者なのかという「セルフ・ブランディング」を話してから、自分がいかに御社のニーズにマッチングしている人材かという「自己PR」に移ると効果的です。

そして「セルフ・ブランディング」の顔となるのが、バズワードです。短い一言で自分を表現するとき、その言葉にはいろいろな意味が込められています。より凝縮させた言葉で自分を表現した方が、面接官を飽きさせることなく、印象づけることが可能になります。

バズワードを考えるときは、企業や業界のインサイトと自分独自の強みを深掘りして考えなければなりません。ポジティブに自分を目立たせることで、相手に自分を印象づけ、採用される決め手にできます。

ショートケーキ思考で、それぞれ生クリーム、スポンジ、いちごに例えた、ロジック、根拠、バズワードは、セルフ・ブランディングに欠かせないもの。就活ルールが廃止されたことで企業は堂々と通年採用を行えるようになります。早い段階から志望業界を定め、ショートケーキ思考で自分の魅力を存分に引き出すことが、選んだ企業の内定を勝ち取るカギとなるでしょう。

四六版、148ページ、定価:1400円+税、ISBN978-4-561-51107-6 C0034