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リモート時代の心をつかむ超言葉術No.2

2020/07/07

「ものは言いよう」という魔法。

休校期間→創造的休暇

今から2カ月ほど前の話をさせてください。

緊急事態宣言の発令を受けて続く「STAY HOME」の日々。平日はリモートワーク、週末も基本的には自宅で過ごします。いつまでこの生活が続くのだろうか? と、漠然とした不安を抱いている時、僕は歴史を調べました。

過去、伝染病が流行った際に、人々はどのような生活をしていたのだろうかと調べたのです。そして、物理学者のアイザック・ニュートンの逸話を知りました。

ペストの流行があった1665年。ニュートンが通っていたケンブリッジ大学は一時休校に。結局、2年間にもおよぶ休校に。ニュートンはその間に、万有引力の法則を発見したそうです。

さらに僕は驚きました。ニュートンが「休校期間」のことを「創造的休暇」と呼んでいたそうなんです。「STAY HOME」の今は、この先に向けて、何かを創造する時間でもあるのだ。その捉え方に、心の拠り所を見つけてもらえたような気がしました。

過去は変えられない→2週間後の未来を変えられる

もう一つ。日本テレビ系列のニュース番組「news every.」での藤井貴彦アナウンサーの言葉を紹介します。4月17日(金)に話してくれた言葉です。ちょうど僕が、毎日発表される新型コロナウイルスの感染者数の増減に一喜一憂していた頃でした。

緊急事態宣言が出ましてから10日あまりが経過して、そろそろ私たちの行動が数値に反映されてくるものと思われます。ただ今日の201人という東京の数値は、過去の感染の数値が、今になって反映されているものです。過去を変えることは出来ませんが、まだ2週間後の未来を変えることができます。希望のあるうちに、ぜひご協力をお願いします。


「ああ、本当にそうだなあ」と、しみじみ思いました。今の振る舞いはこの先へとつながっていくのだと、未来に目線を向けることができる。自分の不安で心もとない思いに輪郭を与えてもらえた、まぎれもなく支えになる言葉でした。

「ものは言いよう」という魔法

「休校期間→創造的休暇」も「過去は変えられない→2週間後の未来を変えられる」も、ここにある「A→B」の言葉は選ばれた特別な人にしかつくることはできないのでしょうか?

安心してください。僕はそんなことは全くないと考えています。大昔から、あなたも含めて多くの人がすでに実践してきていることだと思うのです。

「ものは言いよう」という慣用句を聞いたことがあるのではないでしょうか?「同じことでも言い方によって、良くも悪くも印象が変わる」という意味です。実際に言い換えることで魔法を掛けるように印象が変わる。

ピンチ→チャンス

雨が降る→虹が見られる

好きな人にフラれた→心の痛みがわかる人になる

人の少ない街→閑静な住宅街

ネガティブにも感じられたことも、言い方ひとつでガラリと印象が変わります。あなたの身の回りでも、そんな言葉を見聞きしたり、言ったりしたことがあるのではないでしょうか。この「ものは言いよう」を考える時に、いつも僕が心掛けていることがあります。

光の当て方で輝き方が変わる

書き方を模索している時、この考え方を聞いて僕の心は晴れました。

書くWritingであり、光を当てるLightingでもある。

どんなに絶望的な状況でも、くまなく見つめていけば1%の希望はあります。そう信じてみることからはじめたいのです。だから、あらゆる角度から物事を見てみる。光の当て方を探す。その1%に光が当たれば、そこから生まれる輝きはやがて、じわじわと前向きな可能性を広げていくはず。

うまくいかないことが続いて鬱々としてしまい、この世界は歪んでいると思う人の表情はどこか歪んでしまう。一方で、やりたいことへの手応えを感じて、この世界は輝いていると思う人の表情は輝いています。

でも本当は、世界は歪んでも、輝いてもいない。淡々と過ぎていく世界の現実を、僕や、あなたがどんな見方をするかで世界の見え方は変わっていくのです。

心をつかむ超言葉術
ダイヤモンド社、320ページ、1650円+税、ISBN 978-4478110140 (写真/撮影:能登 直)

 「A→B」 をつくっていくさらに具体的な方法については、僕の著書『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』をぜひ手にとっていただけたら嬉しいです。

どんな時代になろうとも、世界は変換の対象なのだ、と思ってみましょう。世界はそう簡単には変えられない。けれど、受け取り方は、自分の見方次第でどのようにでも変えられるはずです。

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