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リモート時代の心をつかむ超言葉術No.3

2020/07/31

言葉「2割増し」の提案。

リモートワーク→リモートチームワーク

リモートワークがはじまった頃、先輩に掛けてもらった言葉があります。それは、「リモートチームワークでいこう」でした。

お互いが離れて仕事をすることになる、自宅で、カフェで、目の前にパソコンがある。没入するあまり、気づけば一人きりの感覚になってしまうかもしれない。こういう今こそ、お互いに声掛けをし、意識的に情報共有をして、お互いに働きかけていこう、という提案でした。

「チームワーク」という意識を持つだけで、普段の振る舞いがほんの少し変わりますよね。僕からは加えて、言葉を「2割増し」にしていくという提案をしたいと思います。そもそも、「言葉」とは何なのか?この話からしていきます。

辞書は拠り所

僕は、「それは一体何だろう?」と、心に疑問が生じた時は必ず辞書を引くようにしています。辞書は、大きな海に浮かんでいる浮き輪のような存在と思うのです。まるで拠り所のように支えてくれます。

おぼろげに感じている意味をつかむ上でも、引けば何かしら発見があります。発見とまでいかなくても考えるスタート地点になる。ちなみに僕は、紙の辞書を卓上に置いているし、辞書のアプリを購入してスマホにも入れています。『新明解国語辞典』を引くと、言葉とは…

その社会を構成する(同じ民族に属する)人びとが思想・意志・感情などを伝え合ったり、諸事物・諸事象を識別したりするための記号として伝統的な慣習に従って用いる音声。また、その音声による表現行為。(広義では、それを表す文字や、文字による表現及び人工言語・手話に用いる手振りをも含む)

言葉の意味には、「狭義」と「広義」があります。意味は円のように広がりを持っています。狭義は中心部分で、「いわゆる」を指し示す。この場合だと、話し言葉など、伝え合うために発する言葉です。

一方で、広義では、プログラミングに使われる言語も、手話も、身振り手振りも言葉に含まれると書いてある。これは僕にとって、改めて気づくことであり、大きな発見でした。

僕なりに「言葉」を定義します。

心に思うことを、相手に伝える手段のすべてが言葉になる。書き言葉。話し言葉。歌う言葉。手の言葉。体の言葉。ダンスの言葉。映像の言葉。写真の言葉。僕たちは言葉があることでつながり合える。僕たちは言葉があることで分かち合える。

そう考えた時に、直接会える機会が減っている今、言葉を扱う上で工夫できることがあると思ったのです。

表情も2割増し

コンビニやスーパーに行けば、透明のビニールシート。日常ではマスク。仕事ではパソコンモニター。今、私たちはたくさんの「隔たり」に囲まれています。その隔たりを超えるために2割増しでいこうと提案したいのです。

たとえば、ZoomやTeamsでのウェブ会議。そこでの表情や身振り手振りも言葉です。メッセージを発しています。目の前にいれば伝わることも、パソコンの画面越し、何インチの世界で見た時に、届いていないかもしれません。であれば、いつもよりも表現を2割増しにしてみる。それだけで、相手には届きやすくなるかもしれません。

チャット上でのやりとりもそうです。相手からのメッセージ、そっけなくも感じて、そこにある感情が読めなくて、そわそわしたり、どきどきしたりしたことありませんか?

「わかりました」よりも「わかりました!!」の方が顔色は伝わります。やりすぎもよくありませんが顔文字や絵文字を添えるとか、気持ちを共有するために、言葉「2割増し」の意識を提案したいのです。

ここをつかむ超言葉術
ダイヤモンド社、320ページ、1650円+税、ISBN 978-4478110140 (写真/撮影:能登 直)

相手に言葉を伝える、ではなく「伝わる」ためにできる、さらに具体的な方法については、僕の著書『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』をぜひ。

新しい生活様式は、「2割増し生活様式」に。日常の中では、マスクからはみだす笑顔を。リモート中でも、思いを込めた言葉は、人と人との関係を育てていくと僕は思います。コロナ禍の中でもより良い言葉の在り方を探求し、それこそチームワークでみなさんと分かち合っていけたらと思います。

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