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電通ビジネスデザインスクエアの新・虎の巻No.5

リモートの今こそ、「声が聞こえる経営を。」

2020/11/25

電通ビジネスデザインスクエア(以下、BDS)とFuture Creative Centerは、音声×テクノロジーで新しい体験をデザインするVoicyの技術提供のもと、「声」で企業の経営課題解決を支援するサービス「KOELUTION(コエリューション)」を開発。

そのサービスパッケージとして、音声コンテンツで社内コミュニケーションのDXを推進する「KOELUTION For Inner DX」と、内定者や新入社員とのエンゲージメント構築を推進する「KOELUTION For Recruiting」を提供しています。

KOELUTIONロゴ

今、社内コミュニケーションが希薄になっている

今年の春、独自に経営者20人に調査したところ、15人の経営者が「社内のコミュニケーションに課題がある」と回答。その中でも、「経営層と従業員」「部門間・組織間」が課題ポイントであると分かりました。

社内コミュニケーションアンケート

コロナ禍でリモートワークが浸透するにつれ、社内コミュニケーションが希薄になっている企業も多いのではないでしょうか。
「経営理念や方針が社員に伝わらない」
「現場の声を経営層に届けるチャネルがない」
「部門・部署間での情報共有がない」
といった、あらゆるコミュニケーション不全に対し、サービスのタグラインの通り「声が聞こえる経営を。」実現するサービスとして、声のソリューション「KOELUTION」を開発しました。

KOELUTIONでは、音声プラットフォームVoicyを活用し、経営者や従業員自身がパーソナリティーとして実際の「経営者の声」「社員の声」を届けることで、文章だけでは伝え切れない、体温が感じられるコミュニケーションを実現します。

あえて音声のみとすることで、文章よりも、情報に対する理解度や発信者への親近感を高める効果が期待できます。また、動画のような複雑な編集がいらず、電車など移動中でも、専用アプリを使ってスマホ上で簡単な編集・更新が可能。スマートスピーカーやワイヤレスイヤホンなどのハードの普及に伴い、“耳の可処分時間”が増えている中、聞く側も、作業しながら耳だけ傾ける“ながら聴取”ができます。

まずサービス第1弾として、社内のコミュニケーションに特化した、「KOELUTION for Inner DX」の提供を始めました。DX(デジタルトランスフォーメーション)というと、無機質に感じられるかもしれませんが、「声」だからこそ、本人にしか話せない内容・トーン、雰囲気、感情が伝わる。いわば、体温が伝わる、温かいDXだと考えています。

「企業の魅力再発見診断」など独自のサービスフロー

「KOELUTION」は、大きく3ステップのサービスを提供しています。

「KOELUTION」3ステップ

まず、STEP1として「企業の魅力再発見診断」を行います。オリジナルで開発した「100 QUESTION」を活用し、その企業の魅力の棚卸しや課題分析を実施。その後カルテを策定します。

例えば、
「年間行事の中で自社に定着しているイベントはありますか?」
「会社を象徴するようなレジェンド社員がいれば3人教えてください」
といった質問を通してその企業のフィロソフィーやヒストリーを発掘。配信する音声コンテンツの切り口の発見や、誰が話すべきか発信者の抽出を行っていきます。

続くSTEP2は、導入企業に編集企画チームをつくり、「声の番組表開発」をおこないます。コンテンツを継続的に配信し続けることが重要なので、必要に応じて社内横断チームをつくることもあれば、広報や人事の方などにリードしてもらうことも想定しています。

その上で電通のクリエイターが、「チャンネル名をどうするか」「導入で何を話すか」というところまでサポートします。さらに、テクニカルサポートチームとしてVoicyも参加。自社、Voicy、電通の3社による運営体制がポイントです。

STEP3として、放送・チャプターごとに完聴率や離脱地点を確認するレポートを毎月定点配信。当月のリスナーの増減、再生時間増減など、細かいデータを取り、毎月レポーティングすることができ、今後のコンテンツ配信に生かしていただけます。

リモートワークで生まれた新たな採用課題に切り込む

採用コミュニケーションがコーポレートコミュニケーションとして機能する今、採用領域にも電通のクリエイティビティーは拡張していくべき。そこで、私たちは採用領域のクリエイティブ開発に取り組んでいます。

2020年夏はコロナの影響を受け、例年に比べ、新卒採用における企業の会社説明会やインターンシップの機会が激減していました。そこで、オンラインの強みを生かし、就職活動の地方格差に一石を投じるアクションをつくるべく、キャリア教育を支援するNPO法人エンカレッジと共同で、「47 INTERNSHIP」を企画開発。47の都道府県からそれぞれ1人ずつ選出し、47人の学生が参加できる複数企業合同のオンラインインターンシップを実施しました。

47 INTERNSHIP

その中で、採用人事セクターの方々から寄せられたのが、内々定を出した学生とのエンゲージメント構築の難しさが顕在化しているという声でした。コロナの影響で対面で会うことができず、入社前後のコミュニケーションの量と質が低下したことで、内定者や新入社員の不安を解消しにくい構造が、内定辞退や新入社員の早期離職を生んでいます。

そこで、エンカレッジと包括的業務提携を結んでいるRECCOOと共同で、サービスパッケージの第2弾として、内定者や新入社員とのエンゲージメント構築を推進する「KOELUTION For Recruiting」を提供開始しました。

KOELUTION For Recruiting

企業側の配信のみならず、内定者や新入社員自身にもパーソナリティーとして参加・配信してもらうことで、入社前後の両者のギャップを埋めていくことに活用いただければと考えています。

KOELUTION For Recruiting利用例

今後も「KOELUTION」では、あらゆる人と人、人と組織、組織と組織のコミュニケーション課題に対する、「声」のソリューションを提供していく予定です。


「KOELUTION(コエリューション)」リリース:
「声」で企業の経営課題を解決するサービス「KOELUTION(コエリューション)」を開発