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2017年デジタルの10大潮流No.3

ウェブテレビがターゲティングを加速する

2017/02/01

前回に引き続き、電通イージス・ネットワークのカラの「TOP 10 TRENDS」から2017年の大潮流を紹介します。

 

ウェブテレビ

コネクテッドテレビ、あるいは小型のスティック型端末ChromecastやAmazon Fire TV Stickなどの、より手頃なデバイスを介して、ウェブやアプリから動画をテレビに表示して見ることがますます容易になっている。

Netflixを通じて、人々は家でテレビの大画面でウェブ動画を楽しむことを知った。今では他のさまざまなサービスがその恩恵を受けている。

すでに若年層ではテレビ放送よりもオンライン動画を見る時間の方が長くなっており、この傾向は今後も加速すると思われる。

ウェブテレビには双方向性があるため、コンテンツのやりとりがより容易であり、例えばドラマを見ながら劇中の商品をすぐ購入する「ショッパブル」の仕組みも可能だ。

 

#03-2

Twitterは、NFLのライブストリーミングプログラムの一つとして、Chromecast、Fire TV Stick、およびゲーム機Xbox One用の新しいアプリを公開し、アプリからテレビへの動画転送を容易にした。

Facebookでも、ユーザーは動画を、Apple TVやChromecastなどのサービスを通じて簡単にテレビの大画面で視聴できるようになった。

スウェーデンの最先端の遊びのクリエーティブ集団Toca Bocaは、楽しく遊べる子ども向け動画アプリToca TVを開発。Toca TVは世界的な子ども向けテレビチャンネルになった。

今や、BBCが開発したネット経由のテレビ視聴サービスBBC iPlayerへのアクセスに利用されている最も一般的なデバイスは、コネクテッドテレビだ。

BBCの名物番組「Top Gear」の元司会者3人が登場するAmazonの自動車番組「Grand Tour」が11月に独占配信開始され、ストリーミング放送の記録を塗り替えた。

#03-4AmazonTV

Grand Tourのような番組は現在は無広告だが、ウェブテレビは、テレビ広告にもウェブ広告同様のターゲティングを行う機会をもたらすだろう。

Facebookは、Apple TVおよびRoku用デバイス上で、映像コンテンツの合間に広告を入れる実験をすでに実施中だ。

またウェブテレビは、画面に広告を重ねるオーバーレイなどの新しい広告フォーマットをももたらすだろう。

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現在、各ブランドは望み通りのコンテンツを制作し、それを希望するところに投入することができる。
しかし、プラットフォームごとに特性が異なるため、ブランドコンテンツの制作側にとっては、事態が複雑化する。例えば、テレビでゆったりと見てもらう番組にはより注目度の高いコンテンツが必要となる。一方、スマホやパソコンなどの個人のデバイスの小さな画面で見てくれる視聴者に対しては、より短い番組を用意しなければならない。
オンライン動画内の広告は、テレビ放送よりも対象が絞りやすい。テレビも「アドレサブル」になれば、対象オーディエンスを絞りやすくなるが、それは同時にその他の人々には全く見てもらえない可能性が生じるということだ。