今回、選んだテーマは「青汁」。青汁をテーマに選んだ根拠は世の中から認知はされていながら、いまだ世界観が確立されておらず、ユーモラスなコピーもシリアスなのもどちらのコピーもありな、比較的書きやすいテーマだと思ったから。いわば新人コピーライターへの気遣いのようなものである。
AICOにテーマを青汁と入力して、切り口を指定する。これは「ポジティブな言い回しで頼むよ」とか「ダジャレのコピーが見てみたいな」「短く言ってみよう」など、あらかじめ設定してあるタグの中から興味のあるものを選んでAICOに指示してあげるものだ。このへんは、リアルコピーライターとのやりとりとあまり変わらない。
まず、「短いコピー」を頼んでみる。5秒ほど考えて、AICOはコピーを出してくる(なぜかお尻から)。
「出かけたくない青汁駐車でした」?????
「割れ割れは青汁」????
こういうぶっ飛んだコピーも相変わらず書いてくるのだが、
「青汁を最前線へ」
「青汁シャキッ!」
「青汁with you」
「青汁マン」
「青汁のことを友達とは呼ばない」
みたいな、なんか気になるけど自分じゃ書かないな、みたいなコピーが以前に比べて明らかに増えてきた。これは進歩じゃないか、AICO。
短いコピーを指示したからこうなったのかなと、今度は「でっかく」「ネガティブ」という二つの切り口でAICOに指示を出してみる。今度は少しハードルが上がったはずだ。
「危険の青汁だけ、数は設定だ」???
「青汁女維新を、今」???
ここでもAICOは自由奔放だった。
へえ、
なるほど、
ふむふむ。
さっきの短いコピーより、面白いものが増えたような気がする。
体感でいうと、半年前が50本に1本まあ使えるかな、だったものが、今は10本に1本はこのコピーあるかもね、という具合。これは進歩だと思う。彼女にコピーを教えてきたリアルコピーライターの皆さん、ご苦労さまでした。
AICOは、伸び盛りの新人コピーライター ?!
AICOとの付き合い方だけど、なんかコピーが煮詰まったときの起爆剤として使ったり、発想を柔軟にするために使うのはありだと思う。あとは、ブレスト的にチームでワイワイやりながら書かせてみるのもいいかもしれない。営業さんが使ってみるの面白いかも。
AICOはAIなので学べば学ぶほど進化していく。いわば伸び盛りの新人コピーライターというわけだ。5000の学んだコピーが1万になり10万とかになれば、面白い存在になりそうな気もする。
ただAICO、「不倫用に、もうひと青汁」ってコピーはたぶん採用されないよ。