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SNSで見る、今ドキ高校生の“つながり”事情~「たむろする」若者を見かけなくなったワケ

ティーンフルエンサー大解剖 №5

  • 周 詩雨

2018/06/12

SNSで見る、今ドキ高校生の“つながり”事情~「たむろする」若者を見かけなくなったワケ

SNSでの“つながり”が増えれば、人間関係構築の仕方も変わるはず。今回のインタビュー対象は若者代表として、女子高生ミスコン/男子高生ミスターコンの過去出場者の5人。情報収集ツールとしてではなく、つながりの側面からSNSがもたらす「今ドキ高校生の対人関係」について教えてもらった。

「Twitter教えて?」はあいさつ、SNSは“会話の距離感”によって使い分け

 

LINE、Twitter、Instagramなど、さまざまなSNSが高校生に普及していく中、それぞれの使い分けがあると仮定して高校生たちに質問をしてみた。ヒアリングの結果、各SNSやその機能で下記のような特徴を見つけることができた。

表

★ポートフォリオ型:
ポートフォリオとは、アーティストやクリエイターが自分の実績や能力をアピールする目的でつくった写真集など作品を集めたもの。SNSでは、「こういう人物だと周りに思われたい!」など理想の自分を意識した投稿をストックしていく使い方のこと。

★共有/発散型:
「きいてきいて、今ね~」といったように、その時々に楽しかったこと・やっていることなどを周りに語りかける使い方のこと。

Q.1 1番最初に交換するSNSはどれ?

圧倒的に多かったのはTwitter。その理由としては、「ちょうどよい距離間を保てるから」。

*高校生たちの声

―LINEはプライベートな気がするし、最初に交換するのは少し気が引ける。

―すごく仲良くなったらLINEを交換するけど、まずはあいさつ的に「Twitterやってる?」と聞いちゃうから、そこから始まるかな。

―Twitterを交換して、プロフィールにInstagramへのリンクへを付けていて、そこからTwitterやInstagramを通して心が開いたり、話が弾んだらLINEに切り替える!

LINEを交換する機会も多いようだが、主に学校まわりなど比較的身近な存在に対してという印象を持った。特に交友関係が広いほど、最初に交換するSNSはLINEよりもTwitterだという子が多い傾向にあり、最近はInstagramを最初に交換する機会も増えてきたという声も。

これは、SNSによって友達の幅が広がった現代の高校生ならではの意見といえるのではないだろうか。TwitterやInstagramは自己表現のツールとしても機能しているので、こだわりを持っている投稿が多く、出会ったばかりでもそこから互いの趣味嗜好を知り、仲良くなることにもつながるようだ。

また、「LINEの方がプライベート用」という意見には、それぞれのSNS通知のオンオフ事情にも関係してくる。一般的にLINEの個人同士のメッセージでわざわざ通知をオフにすることは少ないが、TwitterやInstagramはいいねやリプライ、更にはダイレクトメッセージと反応が多いことから通知はオフにしていることが多いという。暇な時に自分から開いて見るため、TwitterやInstagramへの返事は「いつしてもよい」=「多少遅れてもよい」という暗黙のルールがあるようだ…。

Q.2 最近よく発信するSNSは何ですか?

Twitterはあいさつ代わりに交換するという意見の一方、最近はInstagramのストーリーズ機能※の方を頻繁に使う傾向にあるもよう(Twitterの投稿ももちろんするが)。

Instagramでもタイムライン投稿ではなく、ストーリーズというのがポイントだ。

※タイムラインとは別に、写真や動画を投稿できる機能。24時間で自動的に削除される。


*高校生たちの声

―今までTwitterで投稿していたことを、最近はストーリーズで投稿することが多くなった!

―TwitterやInstagramのタイムライン投稿はいいね数が見えるから、こだわっている写真や内容のみを投稿するので頻度は下がる。

―逆に、ストーリーズは24時間で消えるし、自分にだけ反応が見えるようになっているので、日々の日常を気軽に投稿できる(1日3~5回は投稿する!)。

Twitterといえばリプライに大勢の人が加わり、会話が盛り上がりを見せるというイメージがあるが、何げない会話が拡散されてしまうリスクがあるという。人によっては、メインアカウントとは別に「リア垢」※と呼ばれる鍵アカウントを開設し、メインアカウントと使い分けをしている子もいる。またアカウントによって言葉遣いを変えているのも、彼ら世代の特徴といえる。ネガティブ発言やくだらないツイートはリア垢でしかしない、という使い分けもあるようだ。

一方でストーリーズでは、会話は1対1のダイレクトメッセージに移行する仕様になっているので、他人にのぞかれる心配もない。これも最近人気になっている理由の一つであろう。

昨今、SNSでの炎上が問題視されている中、このあたりは、さすがスマホネイティブ世代といわざるを得ない切り替えだ。

※頻繁に会ったり、連絡をとったりしている仲のよいの友人と交流するために設けるアカウントのこと。

ネッ友にとどまらない交流の広がり

 

先述のように、TwitterやInstagramのストーリーズでは、手軽に聴いている音楽や、いる場所などの現在情報を公開することができ、それが会話のきっかけにもなる。

一度会っただけの人と親しくなること、SNS上で知り会った人と直接会うことは、恐らく大人たちには多少ハードルが高いだろう。大体は薄い関係で終わってしまう。しかし、SNSを駆使する高校生にとっては当たり前のように攻略できることだ。

下記に挙げるのは、コミュニティーが広く複雑になった今ドキの高校生ならではの関係構築のモデルケースといえるだろう。

ケース1 SNSを通じて、「知り合い」から「友達」に

友達の友達、もしくは数回程度だけ合ったことのある人と、SNS無しでは発見の機会なかった共通の趣味や互いの魅力を知り、「知り合い」という関係から「友達」に昇格する。

ケース2 SNSをきっかけに、「ネッ友」から「リア友」に

趣味嗜好を通じて仲良くなり、共通点が多いため、イベントへの参加などリアルでも実際に会う。ただし、この際に、相手のSNSの投稿内容や共通の友人チェックは欠かせない。

SNS最新トレンド~「盾」として機能するハッシュタグ~

 

続いては、最近高校生の間のSNSトレンドについても紹介していきたい。まずはハッシュタグから。以下が今、よく使われているもの。

① #l4l または、#lfl
Like for Likeの略で、いいねするからいいねしてね、という意味。

② #いいね返し
①同様、いいねするからいいねしてね、という意味。

③ #f4f または、#fff
Follow for Followの略で、フォローするからフォローしてね、という意味。

④ #○○ #とは
○○にキーワードを入れ、その後さらにハッシュタグで「#とは」とつけることで疑問視していることを伝えるもの。例:「#インスタ映え #とは」「#ダイエット #とは」

①~③については、先にも述べたように、いいね数やフォロー数が不特定多数の人に見られていることによるトレンドでしょう。いいねやフォロワー数は気になるが、あからさまに数字を増やそうとしている必死さが伝わるのはダサくて嫌。こうしたハッシュタグが、ある種「盾」のような役割をしてくれているのかもしれない。

また、盾としての役割は④の「#○○ #とは」にも共通していえる。昨年末に「#インスタ萎え」がトレンドとなったが、これは「インスタ映え」に感じるストレスの表れ。この社会的風潮にあらがって、インスタ映えな投稿を正当化する分かりやすい事例として「#インスタ映え #とは」が挙げられる。

いいね数があるのでインスタ映えからは逃れられないが、いまだにインスタ映えを狙っていると思われるのは恥ずかしい。「#インスタ映え #とは」とハッシュタグを入れることによって「インスタ映えを狙う投稿は恥ずかしいけど、それを分かった上で投稿してます」という演出をしているのだ。

続いては、Instagram投稿のトレンド。Instagramでは、ストーリーズのシェア現象が起きている。これは、相手の投稿したストーリーズをスクショし、そこに相手への返事を追加した上で自分のストーリーズとして投稿するというもの。@で相手のアカウント名を追加することで、相手へ通知することも。

これは、Twitterのリツイートの使い方からの派生ともいえるだろう。前述したように、Instagramのストーリーズは1対1のメッセージしかやりとりできないが、他の人にもこのやりとりを見せたいという時には弱点となってしまう。これを克服するためのテクニックといえる。

SNSでつながるから、“空間を共有する”に

最後に、インタビュー内で驚いた高校生のSNS活用方法についても挙げておきたい。

その1 彼氏と朝までLINE通話(ほぼ無言)

夜にLINE通話して寝落ちするというのはよくある話なのだが、今回インタビューに応じてくれた女の子の場合は午後9時から通話を始め、朝までずっと通話状態にしておくそう。なんとその間ほとんどお互い無言だという。スマホをいじったり、漫画を読んだり、宿題をするのもそれぞれ自由、まるで一緒に同じ家にいるかのような感覚なのかも?

その2 LINEで「人狼ゲーム」※

私も初めて知った、LINEの便利ワザとして人気の高い「人狼ゲーム」。
人狼ゲームは大勢で集まって楽しむ心理戦だと思っていたのだが、今ではLINEのグループで遊べるものに。LINEのグループにbotアカウントである「人狼GM」を追加すれば出来るという非常に手軽な仕組み。

※プレイヤーのグループを一つの村に例え、村人と村人を装った狼(人狼)に分かれ、誰が人狼かを探りながら戦う心理ゲーム。
 

その3 彼氏/彼女のSNSアカウントの交換

一時期、カップル同士で日々の日常をつづったノロケ用のTwitterアカウントを開設することがはやっていた。今では、それぞれの個人アカウントのパスワードを交換し、自分のアプリに追加することがはやっているよう。相手のアカウントを使って投稿するわけでもなく、アカウントを共有していることに満足感を覚えるようだ。

SNS=つながりのイメージを持つ人も多いと思うが、彼らはただの線でのつながりでしかなかったSNSの使い方を独自に発展させ、空間を共有するツールに昇華させていた。

ティーンの流行の移り変わりは目まぐるしく、半年もすれば次のネタに走っているだろう。広告会社として考えるべきなのは、昨年はうまくバズったからといって、今年も必ずしも同じ手法では通用しないこと。
彼らの心をつかむには、この変化のスピード感についていくことも大事だ。

ストリートカルチャーはSNS上で発展している

「ギャルはどこに消えたの?」「読モって昔ほど目立っていないよね…」。そんな疑問を私は抱えていた。しかし今回の調査を通じて、渋谷のセンター街などの道端でたむろう若者が少なくなった理由が見えてきた。

若者に元気がなくなったと考える大人たちは少なくないが、実はその熱量はSNS上で繰り広げられている。さらにいえば、その熱量は分散してきており、より目に見えにくくなっている。

今までの環境では、時間的にも金銭的にも一つのコミュニティーに注力しなくはならなかった。その中でストリートという場は、同じ趣味嗜好やマインドを持っているなどの共通項のある人たちとの情報交換、そして交友関係を広げるツールとして機能してきた。

ところが、インターネットの登場によって、おおよそのトレンドは理解した上で、自分の趣味嗜好を極めることができるようになった。それがさらにSNSの普及によって、直接同じ場所に集まらなくても情報交換し、空間を共有することができるようになったのだ。

かつて、渋谷のプリクラのメッカ前は「サー人」と呼ばれる、イベサー・ギャルサーに所属してる10代の若者の集合場所であったが、今ではあまり見かけない。しかし、連載第4回でも述べたようにギャルマインドを持つ女の子たちは健在で、ギャル文化はまだまだ熱い。少しでよいので目を凝らしてSNSを見れば、そのことは再発見できるだろう。


【女子高生ミスコン】

女子高生ミスコン」とは?

全国で女子高生は約172万人。その中で30万件以上のエントリー(2017年度実績)を獲得しナンバーワンを決める、女子高生が選ぶ女子高生のためのミスコン。このミスコンの新しいところは、日本全国に設置されているプリクラ機でエントリー&投票可能なところ。選考過程では一般の方が主体となり、グランプリ決定までの過程を視聴者参加型で楽しめます。

【オフィシャル番組】
https://www.youtube.com/channel/UCEeyy_fypedVHh1Lscu16CQ

【Twitter】
http://j.mp/JKmisscon_Tw

【Instagram】
https://www.instagram.com/jk_misscon/
 

【男子高生ミスターコン】

男子高生ミスターコン」とは?

全国の男子高生の中から“日本一かっこいい男子高生”を決めるコンテスト。人気カメラアプリSNOWにて初のオリジナルスタンプでのエントリーが可能に。SNOWやTwitterなど、男子高生が普段の生活でよく使うアプリで審査が展開される、日本最大級の男子高生オーディションプロジェクトです。

過去には、雑誌「Popteen」や舞台などにも出演し人気俳優への階段を上っている本田響矢さん、AbemaTVの番組『オオカミくんには騙されない♡』への出演等で女子高生から抜群の人気を誇る那須泰斗さんらを輩出しています。昨年グランプリに輝いた高橋文哉さんも活躍中です。

【Twitter】
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