クリエイティビティーとは、何か?〜白土謙二、口火を切る〜
2020/01/27
そもそも、クリエイティビティーとは?
「クリエイティビティーによるビジネスの拡張は可能か?」
それが、私が今、挑もうとしている最も大きなテーマです。
しかし、その前に
「そもそもクリエイティビティーとは何か?」
ということを明らかにしなければならない。
(あなたなら、どう定義します?15字以内で説明できますか?)
私が思うに、クリエイティビティーとは、難題を解決してみせる力、課題解決の方法を見つける能力、あるいはつくり出す能力のこと。
したがって、クリエイティビティーを「仕事にする」ということは、解決策が見つかるまで、ひたすら考え続ける努力が問われるというわけです。
クリエイティビティーというとクリエイティブ職の人間が磨くべき、あるいは元々持っている才能のように思われがちですが、そうじゃない。
営業にも、総務にも、人事にも、もっと言うと、経営にこそ最もクリエイティビティーが必要だと思います。
クリエイティビティーを磨く。その方法とは?
では、そのクリエイティビティーを磨くには、どうしたらいいのか。
実「戦」知を、磨く。それしかありません。実践知とは、「実際に使ってみて効果があり、成果を生んだ方法」のこと。
この「践」のところに「戦う」という字を当てたのには理由があって、昔、あるクライアントからめちゃくちゃなオリエンをもらったんです。ここに書いてあること、矛盾だらけじゃありませんか?と反論したところ、お前の名刺を見せてみろ、と先方の宣伝部長がおっしゃるんですね。
「ほら、そこに、クリエーティブ局と書いてある。矛盾を突破できる力のことを、クリエイティビティーと言うんだ。それが出来ないのなら、そんな名刺を持ち歩くな!」
と、こうです。
そう言われてしまっては、考えざるを得ない。矛盾を指摘することなど、だれでもできる。それを、突破してみせろ。それが、君の仕事なんだよ、ということですから。ある意味、「戦い」を挑まれた、というわけです。
「クリエイティビティーの過去、現在、そして未来」と題して、私自身の「実戦知」をもとにクリエイティビティーの仕組みと可能性を探っていくこの連載。2回目となる次回は、過去のクリエイティブを検証することで、クリエイティビティーの仕組みを明らかにしていこうと思います。