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クリエイティビティーの過去、現在、そして未来No.1

クリエイティビティーとは、何か?〜白土謙二、口火を切る〜

2020/01/27

白土謙二、口火を切る

そもそも、クリエイティビティーとは?

「クリエイティビティーによるビジネスの拡張は可能か?」

それが、私が今、挑もうとしている最も大きなテーマです。

しかし、その前に

「そもそもクリエイティビティーとは何か?」

ということを明らかにしなければならない。
(あなたなら、どう定義します?15字以内で説明できますか?)

私が思うに、クリエイティビティーとは、難題を解決してみせる力、課題解決の方法を見つける能力、あるいはつくり出す能力のこと。

したがって、クリエイティビティーを「仕事にする」ということは、解決策が見つかるまで、ひたすら考え続ける努力が問われるというわけです。

クリエイティビティーというとクリエイティブ職の人間が磨くべき、あるいは元々持っている才能のように思われがちですが、そうじゃない。

営業にも、総務にも、人事にも、もっと言うと、経営にこそ最もクリエイティビティーが必要だと思います。

2019年8月5日に電通第3CRプランニング局にて講演を行う白土氏の様子。
2019年8月5日に電通第3CRプランニング局にて講演を行う白土氏の様子。(本コラムは、当日の講演内容を再編集したものです)
白土氏の熱弁に、会場のボルテージは高まっていく。
白土氏の熱弁に、会場のボルテージは高まっていく。


クリエイティビティーを磨く。その方法とは?

では、そのクリエイティビティーを磨くには、どうしたらいいのか。

実「戦」知を、磨く。それしかありません。実践知とは、「実際に使ってみて効果があり、成果を生んだ方法」のこと。

この「践」のところに「戦う」という字を当てたのには理由があって、昔、あるクライアントからめちゃくちゃなオリエンをもらったんです。ここに書いてあること、矛盾だらけじゃありませんか?と反論したところ、お前の名刺を見せてみろ、と先方の宣伝部長がおっしゃるんですね。

「ほら、そこに、クリエーティブ局と書いてある。矛盾を突破できる力のことを、クリエイティビティーと言うんだ。それが出来ないのなら、そんな名刺を持ち歩くな!」

と、こうです。

そう言われてしまっては、考えざるを得ない。矛盾を指摘することなど、だれでもできる。それを、突破してみせろ。それが、君の仕事なんだよ、ということですから。ある意味、「戦い」を挑まれた、というわけです。

「クリエイティビティーの過去、現在、そして未来」と題して、私自身の「実戦知」をもとにクリエイティビティーの仕組みと可能性を探っていくこの連載。2回目となる次回は、過去のクリエイティブを検証することで、クリエイティビティーの仕組みを明らかにしていこうと思います。