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電通報ビジネスにもっとアイデアを。

事業にコミットするビジネスプロデューサーNo.5

目的を見失わず、シンプルに、オープンに

2020/06/03

あらゆる業界が大きく変化している時代。何が起こるか、先が見えない時代。
広告業界でも、新しい職種がいろいろ生まれています。

今回はその中から、電通のグループ内でも注目の職種「ビジネスプロデューサー」をご紹介。
顧客企業のビジネスをいかに豊かなものにしていくか。それぞれのやり方で、あの手この手で取り組んでいます。
どんな仕事をしているのか、この先どんな世界を目指していくのか、聞いてみました。

連載第5回は、後藤玲子さんを紹介します。


タテ割りから業界横断的に、変化する時代の中で

グローバルな大手自動車メーカーの担当をしています。会社トップとしてのパーソナルな発信から自動車業界全体のリーダーとしての活動まで、トップにひも付く活動全般をサポートするのが部のミッションです。

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ミッションごとにチームを組むクライアントの部署も人も変わってきますので、クライアントも含めてどんなチームでどのように進めるか、が重要です。クライアント内での社内横断的な仕事も増えていますし、業界横断的な取り組みも増えています。もはやタテ割りで仕事をしているようではダメ。そういう時代の変化をクライアントもひしひしと感じています。

昨年は、東京モーターショー全体のプロデュースも担当しました。だんだん来場者が減り、モーターショー自体の変革が求められる中、自動車業界だけではなく、他の業界企業と一緒になって、新しいお客さんに興味をもってもらえるものに変えていかないといけない。だからクライアントと一緒に、業界内外問わず、これはと思うところに手当たり次第声を掛けて、やれることは全部やったという感じですね。組織や企業の枠をオープンにして、志をひとつにできるか?が、とても大切だったと思います。

成し遂げるべき優先順位を明確にする

私は現在の部署に来る前は、主に営業とイベント担当を経験してきました。イベントでは、じかにお客さんの反応に触れる機会が多くなります。リアルというか、真ん中にいるのは人間で、気持ちが動かないと人は動かない…という実感がありました。

またかつては、例えば外資系の自動車メーカーなども担当していました。現場の従業員にまで、ブランドが標榜するイノベーティブな姿勢が浸透していることは、大変勉強になりました。グローバルブランドほど、文化背景も価値観も異なる世界中の誰もが理解できる、シンプルな価値基準が不可欠なんですね。それらの経験が、全て現在に生きている気がします。

仕事を進める際に気を付けていることは、常に目的を見失わないこと。クライアントに気に入られたいとか、ついついそういう忖度に気を取られがちですが、この仕事で何を成し遂げるべきなのか、その優先順位だけはブレないようにしています。そして、なるべくシンプルに、オープンに。チーム内でも、いろいろなセクションの人が垣根なく参加できるといいと思います。

アイデアは誰が出してもいいし、そんな空気がつくれるといい。あとついでながら、個人的にはカタカナ語を並べ立てられるのがどうも苦手なので、普通の日本語でシンプルにいきたいですね。