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社歌で企業の課題解決!「社歌コンテスト」No.9

社歌コンテスト2023、テーマは多様性とストーリー性

2022/05/16

社歌日本一を決める「NIKKEI全国社歌コンテスト」(通称:社歌コン)。社員同士や取引先とのコミュニケーション向上、企業PR効果につながる取り組みとして、多くの企業や自治体、学校法人などが参加しています。

次回開催となる第4回は、審査基準や賞のラインナップを大幅にアップデートし、新たな審査員も加わります。(22年7月発表予定)

社歌コン2023の進化ポイントとは?その背景にある狙いや、参加企業に生まれる新たなメリットとは?

コンテスト主催の日本経済新聞社・柴田敬一氏、特別協力のエクシング(JOYSOUND)・寺西初氏、加藤千絵氏に、社歌コンテスト発起人の電通・森本紘平がインタビューしました。

社歌コンテスト

決勝戦は笑いあり、涙ありのエンターテインメント

森本:第3回は142社にご参加いただき、投票数が前年比約150%の102万票に達するなど、参加者の熱量や結束力が年々高まってきていると感じています。決勝戦では、12社による熱いプレゼンテーションが繰り広げられました。大会を振り返ってみて、率直な感想をお聞かせいただけますか?

柴田:前回大会に引き続き、感染症対策や人数制限を行いながらの決勝戦になりましたが、参加企業の社員や関係者の方々が応援に駆け付けてくださったおかげで、コンテストに対する皆さんの熱量の高さや結束力の強さをひしひしと感じることができました。

社歌コンテスト
社歌コンテスト2022(第三回)決勝戦の様子

寺西:僕は現地で決勝戦を見るのは初めてだったのですが、皆さんが魂を注いで社歌を世に届けようとする姿に素直に感動しました。まさに、笑いあり涙ありのエンターテインメントですよね。

加藤:登壇者以外の応援団の方々からも、社歌に対する愛が伝わってきましたよね。決勝に進めなかった社歌動画も拝見しましたが、こんなに面白い企業が日本にはたくさんあるのだと改めて感じました。

柴田:各団体がいろいろと工夫を凝らしながら、作品をつくっているのが伝わってきましたよね。近年はコロナ禍で社員同士が顔を合わせる機会が減っている中、作品づくりをコミュニケーション活性化のきっかけにしていただいたり、自分たちのパーパスを発信する手段として活用していただいたりするケースも増えています。

社歌コンテスト
社歌コンテスト

森本:応募企業アンケートでも、「社員のコミュニケーション増加」「社員の統一感向上」といった効果を感じている企業が多く、また動画を企業PRに活用したり、中には人材採用活動に生かしている企業もありました。

寺西:最終的なアウトプットに至るまでに、おそらく皆さんでいろんなことを話し合ったり、相談したりされていると思うんです。その過程も社歌の魅力の一つですよね。

企業×音楽で、日本を元気にできると信じている

森本:第3回大会は最優秀賞に輝いた昭和女子大学や、3位&主催者特別賞を受賞した入間市など、企業以外の団体の活躍も印象的でした。

柴田:そうですね、“社歌”という名目は付いていますが、学校法人や自治体の参加、地域の方々を巻き込んだ活動など、新しい展開が次々と生まれています。コンテンツの力で日本経済の背中を押したいと考えている日経にとって、社歌の可能性が広がっていることは非常にうれしいです。

加藤:私たちエクシングも音楽やエンターテインメントを通して日本を元気にできると信じている企業なので、「企業×音楽」という社歌コンテストのコンセプトにはとても共感できます。

寺西:決勝進出を果たした作品はJOYSOUNDでカラオケ配信させてもらっていますが、「自分たちの社歌をカラオケで歌えるのが本当にうれしい」という声も頂いています。われわれとしても、実際に皆さんがカラオケで社歌を歌いながらコミュニケーションを取ってくださっているのだと思うと、うれしい気持ちでいっぱいです。

森本:日経の紙面に掲載されること、カラオケ配信されることは、企業にとっても非常に大きなメリットになりますし、参加するモチベーションにつながっていると聞いています。

加藤:応募して終わりではなく、作品を通して企業としてのメッセージや想いを社内外に広めたり、カラオケ配信を通じてさらに社歌を盛り上げる等、さらなる活用につながっているのが素敵ですよね。

森本:特に中小企業の場合は横のつながりが強いので、投票期間に仲の良い企業同士で協力し合う動きも生まれています。まさにコミュニケーションツールとして、社歌を活用していただくケースが増えているんです。

より多様性とストーリー性を重視した大会に進化

森本:第4回目となる「NIKKEI全国社歌コンテスト2023」では、審査基準や賞のラインナップなど、いくつかアップデートを行うことが決定しました。まず審査基準としては、「社員(メンバー)の楽曲への愛を感じるか?」という項目が追加されました。

社歌コンテスト

寺西:今回も素晴らしい作品がたくさん集まりましたが、特に心に残った作品は社員の顔が見えると言いますか、社員の方が一生懸命考えてつくったことが伝わるものが多かったと感じます。やはり、社歌の主役は社員なんです。社員の皆さんが一丸となって、自社の思いやメッセージ、愛情を表現するからこそ、人の心に残る唯一無二の社歌になると思うので、その観点を加えることが審査基準変更の意図になります。

森本:社員の熱量や魅力こそが、良い企業PRにつながるということですね。

寺西:はい。ですので、決して人数が多いほうが有利ということではなく、一人一人の熱量がしっかり伝わるものになることが重要だと考えています。

加藤:楽曲自体の完成度が高いのも魅力的ですが、作品の背景にあるストーリーが伝わった時に人は心が動かされると思うので、ぜひ自社に対する愛情や思いを込めてもらえるとうれしいです。

森本:もう一つの大きな変更点として、決勝進出作品の選出方法や入選・入賞のラインナップが変わります。

社歌コンテスト

柴田:まず決勝進出のレギュレーションについては、投票数による選出だとどうしても大きい組織が有利になりがちなので、投票上位の選出を少し減らし、審査員選定を増やしました。また、加藤さんがおっしゃっていたように、楽曲や動画の背景にあるストーリーを大切にしたいという思いから、社歌のストーリーにフォーカスした入選作品を選定します。さらに、社歌コンテスト公式YouTubeの社歌ショート動画(本編とは別の任意提出)再生回数や高評価数を基準に選出する賞や、協賛社特別賞を新設する予定です。

詳細は公式ホームページをご確認いただきたいのですが、全体的な意図としては、より公平性や多様性を重視し、より多くの企業・団体にチャンスが広がるコンテストにしていきたいという思いがあります。

森本:同じく多様性という観点から、新たに数名の審査員が加わる予定です。今後のスケジュールや追加情報は随時公式ホームページでお知らせいたしますので、興味のある方はぜひチェックしていただけるとうれしいです!

社歌コンテスト

業種や規模の垣根を超えた出会いも楽しんでほしい

森本:パワーアップした社歌コンテストを、ぜひみんなで盛り上げていきたいですね。最後に、社歌コンテスト2023に向けた意気込みやメッセージをお願いします。

寺西:次回はどのような作品と出会えるのか、今からとてもワクワクしています。われわれカラオケ業界も含め、コロナ禍の影響で困難に直面している企業も多いと思いますが、音楽の力で日本が再び元気を取り戻せると信じているので、そのきっかけとなるようなコンテストにできると良いなと思っています。

加藤:どんな企業が応募してくださるのか、いつも楽しみにしています。楽曲や動画をつくって応募するだけでなく、社歌がカラオケになって配信されるチャンスもあるのがこのイベントの面白いところだと思うので、微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います。

柴田:審査基準などをアップデートし、より多くの組織が参加しやすいコンテストになったと思います。常連企業も、まだ応募したことがない企業も、ぜひどんどん応募していただきたいですね。そして、来年の決勝はもっと多くの方にお越しいただけるような状況になることを願っています。

寺西:みんなであの感動を分かち合いたいですよね。普通に仕事をしているとなかなか出会えないような方々とのつながりも生まれますしね。

森本:業種も規模も地域もバラバラな企業同士が、企業エンターテインメント(=社歌コン)をきっかけに新しいつながりが生まれるのも、魅力の一つだと思っています。

柴田:思わぬ出会いも含めて、楽しんでいただきたいですよね。


「NIKKEI全国社歌コンテスト2023」公式ホームページはこちら。

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