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社歌で経営課題を解決!「社歌コンテスト」No.10

水谷隼と横澤夏子が『社歌コンテスト』参画! “企業エンターテインメント”を進化させる視点とは?

2022/07/07

社歌コンテスト
左から、水谷隼氏、横澤夏子氏、谷澤伸幸氏

いよいよ応募期間が開始となった「NIKKEI全国社歌コンテスト2023」。

年々反響が拡大し、数々のドラマが生まれる“企業エンターテインメント”となりましたが、今回から運営チームに強力な新メンバーが3人加わりました。

新たな審査員として、水谷隼氏(元プロ卓球選手)・横澤夏子氏(お笑い芸人)が、コンテンツ・プロデューサーとして、谷澤伸幸氏(映画プロデューサー/監督)が参画。

2016年に社歌コンテストを立ち上げた電通のプランナー森本紘平が独自の路線で輝く3人に、プロジェクト参加の決め手や、展望を伺いました。

【社歌コンテスト】
企業の社内外コミュニケーション活性化を企図した社歌動画日本一決定戦。ウェブの一般投票や審査員審査を経て、決勝進出12社を決定。決勝はリアルイベントのプレゼンテーションと動画上映で順位を決める。2016年にスタート。19年から日本経済新聞社主催のNIKKEI全国社歌コンテストとなる。
 

業種も規模も異なる企業が、“同じ土俵”で社歌を競い合うことの面白さ

森本:このたびは、ご参画ありがとうございます。私はビジネスパーソンの日常をコンテンツとして可視化し、企業が抱えるさまざまな課題解決につなげる「企業エンターテインメント」に注力しています。社歌コンテストもその一つですが、今回皆さんはなぜ参画していただけたのでしょうか?

横澤:私が会社やOLのネタをたくさんやっているのは、組織ならではのチームワークやコミュニケーションにすごく興味があって、絶大な憧れを抱いているからなんです。前回までの応募作品などを拝見させていただいて、本業ではない活動にこれだけ情熱を捧げて一致団結している姿に感動しました。

つい、「このダンスは、いつどこで練習したんだろう?」「あ、この人がセンターなんだな」「この会社はたぶん、“月曜行きたくない”って気持ちも受け入れてくれそう」などと勝手に想像を張り巡らしてしまうんですけど(笑)、私自身いろんな会社やそこで働く方々のことを深く知るチャンスなので、ぜひ参加させてもらいたいと思いました。

横澤夏子さん

水谷:僕もすごく興味が湧きました。会社の規模に関係なく同じ土俵で競い合えるのが新しいですよね。本業では敵わないけれど、チームワークや思いでは負けませんという、下克上のような展開があるのも面白いと思いました。オファーを頂いた時は直感的に「自分にとって成長するチャンスになりそうだ」と確信しましたし、応募者の方々のモチベーション向上のお手伝いができるのであれば、Win-Winの関係を築けるのではないかと思っています。

水谷隼さん

森本:今まさにお二人にコメントいただいたように、社歌コンテストの審査員は作品のクオリティーだけでなく、その背景にある愛情や思いを汲み取っていただける方である必要があります。そういう意味で、物事の本質を見抜き、パフォーマンスにつなげてきたお二人がベストだと感じました。また、水谷さんは個人競技の卓球で、横澤さんはピン芸人として、唯一無二の成果を残されている点は、個人事業主や小規模事業者、大企業内で最初に声をあげる方の大きな励みになると思います。

そして、お二人に加え、今回からコンテンツ・プロデューサーとして谷澤さんにも参画いただいています。谷澤さんはなぜオファーを快諾いただけたのでしょうか?

谷澤:社内で社歌コンテストの応募動画を初めて見た時、歌だけでなく、お芝居(演技)や踊りで表現しているものもあれば、アニメーションを使っているものもあり、皆さんの動画コンテンツにかける凄まじいパッションやクオリティーに心が揺り動かされ、二つ返事でプロジェクトに参加させていただくことを決めました。
 
私は電通に勤務して20年になるのですが、社内外の仲間に支えられ、頼れる上司に恵まれて、決して個人の力では携われないような大きなコンテンツのお仕事をいろいろと担当させていただきました。今は、ネットの大人気漫画をコミック・アニメーションという形で、ラテンアメリカを中心に海外配信する”COMITV”という、コンテンツを展開しているのですが、国内外のアニメファンからご好評を頂いています。

COMITV
YouTubeや海外プラットフォームで配信されているコミック・アニメーション

そこで今回、ご活躍中の漫画家さんにご協力いただいて、「社歌コンテスト」をまだ認知されていない企業の皆さんにアプローチできないかと考え、日本経済新聞の紙面で漫画を展開し、コミックアニメをYouTubeで展開しました。

ぬこー様ちゃん

森本:コミックアニメのTwitterでの投稿は、510万のリーチと65万エンゲージメントにもなり、谷澤さんにプロデュースしていただいたコンテンツは、社歌コンテストを知らなかった方だけでなく、過去に参加したことのある企業の方からも数多くの反響を頂いており、手応えを感じています。

谷澤:ひと昔前は、映像を放映する方式や場所によって「ドラマ、映画、舞台、etc……」という大まかなエンターテイメントジャンルがあったわけですが、技術革新による世界中のインターネット環境の進歩により、配信環境に乗せてしまえば、後は、尺の概念や画面比が「横型」か「タテ型」なのかに分かれるだけで、今まで以上に映像コンテンツがシームレスにいつでもどこでも、楽しめるような時代になっています。

つまり、映像表現として面白ければ、制作したものが、プロが制作したものだろうがノンプロが制作したものだろうが同じ土俵で競っているんですよね。映画やドラマに90分間を使うのは当たり前になっていますが、タテ型の動画コンテンツを気づいたら2時間見ていた!という経験をしたことはありませんか?
 
なので、例えば、社歌コンテストで個人や参加企業が作った楽曲や映像がコンテンツとして良質で面白ければ、プロが制作したものよりも話題になりますし、アジアから広がって、もしかすると、世界中の人の目に触れるチャンスだってあるんです。この、企業の規模は関係なく、映像と音楽で、同じ土俵で競い合う”無差別級の戦い”こそ、今の時代が求めるエンターテイメントではないかと強く感じています。
 
ですので、私は、参加してくださった企業の皆さんの、想いが込められた映像を、いろいろな形で日本だけでなく海外にも広げられるお手伝いができたら、うれしいなと思っています。

社歌コンテスト

森本:皆さん、ありがとうございます。このプロジェクトは、“日本経済の背中を押す”という使命感を持つ主催の日本経済新聞社、“企業のエンタメを応援する”という意志を持つ特別協力のエクシング(JOYSOUND)、“中小企業を日本一応援する”との思いを持つ協賛のココペリなど、熱い企業の支えがあって継続できています。皆さんの力をお借りしながら、パワーアップした社歌コンテストをこれから盛り上げていきたいと思います。

日常を俯瞰で捉えると、コンテンツのアイデアが見えてくる

森本:今日はフィールドは違えど、第一線で活躍し続けている水谷さんと横澤さんに、コンテンツ作りのヒントや、チャレンジする時に心がけていることなどもお聞きしたいと思います。

まず横澤さんにお聞きしたいのは、日常をコンテンツやエンタメに変えるコツです。社歌動画も日々の自分たちの活動からコンテンツを作っていくパターンが多いのですが、何かおすすめの方法はありますか?

横澤:自分が置かれている状況を俯瞰で見るのがおすすめです。自分をドラマやストーリーの中の一人と捉えてみると、「私って今こういう状況なんだな」と冷静になれるので、ネタやアイデアを見つけやすくなるんです。あるいは、今置かれている状況にタイトルを付けてみてください。私がよくコントでやっている「〇〇な女」ってやつですね。例えば、すごく苦手な人でも「〇〇な人」ってタイトルを付けると、そのネタをやっている人にしか見えなくなるんです。ネタ探しの方法としてだけでなく、自分の気持ちもラクになるのでおすすめです。私はたまに子どもにもタイトルを付けていますからね、「イヤイヤする女」って(笑)。

横澤夏子さん

谷澤:面白いです(笑)。横澤さんは観察力や分析力がずば抜けていらっしゃって、さらにそれを笑いに変換し、コンテンツ化できるプロフェッショナルですよね!ネタを拝見するたびに尊敬します。社歌にも皆さんの生きざまや人間模様がつまっているので、横澤さんの鋭い視点からどんなコメントを頂けるのか、今から楽しみで仕方ありません。

社歌動画制作の過程にある、ストーリーやメンバーの愛情が心を動かす

森本:続いて水谷さんにお聞きしたいのは、オリンピックをはじめ数々の最高峰の戦いの中で培われてきた“本番への臨み方”です。社歌コンテストも予選を通過した作品の中から最終選考を行う決勝戦があるのですが、決勝の舞台で悔いのないパフォーマンスをするために心がけるべきことは何でしょうか?

水谷:重要なのはプロセスだと思います。社歌コンテストは自分たちの作品やパフォーマンスをまわりに評価してもらう大会なので、結果に向かう過程でいかにチームワークや思いを込めて取り組むことができたか、そこが最終的な評価につながるのではないでしょうか。

水谷隼さん

森本:おっしゃるとおり、単純にクオリティが高ければ最優秀賞に選ばれるわけではないのが社歌コンテストの大きな特徴です。特に今回から審査ポイントが変更になり、「社員(メンバー)の楽曲への愛を感じるか?」という項目が追加になりました。

谷澤:もちろん、楽曲としての完成度が高いのは素晴らしいことですが、たとえプロの手を借りていなくても、予算をかけていなくても、人の心や気持ちを動かすコンテンツであれば、それは唯一無二の社歌として歌われ続け、語り継がれていくのではないかと思っています。

いくら時代の技術やコンテンツが進化しようとも、人の感情のドアをノックして、ココロを揺り動かす根本的な部分は、変わらないと思うのです。

新しい出会いやビジネスを生み出す、社歌コンテストの価値

森本:2022年7月4日より、いよいよNIKKEI全国社歌コンテスト2023の応募期間がスタートしました。審査員のお二人はどんなことに期待していますか?

水谷:個性あふれる作品にたくさん出会いたいと思っています。それぞれの企業の良いところが自然に見えてくるような、特色のある作品を見たいですね。

水谷隼さん

横澤:ふだん知る機会がない企業や団体、そこで働く方々と出会えるのがめちゃめちゃ楽しみです!自分たちが情熱や愛情を捧げて本気で取り組んだコンテンツは絶対に面白くなると思うので、私自身もネタ作りのヒントや刺激をもらえそうで本当にワクワクしています。

森本:横澤さんや水谷さんに自分たちの会社を知ってもらい、コメントまで頂けるチャンスがあるというのは、応募する方々にとっても非常に大きなモチベーションになると思います。社歌コンテストに興味はあっても組織の中で最初に手を挙げることに勇気がいると感じている方もいらっしゃるので、そのような方々の背中を押すきっかけになればいいなと考えています。

水谷:やっぱり一歩を踏み出すのはなかなか難しいからこそ、勇気を持って踏み出せた人や組織には大きな成長のチャンスが生まれるのだと思います。僕自身も現役時代、リスクを背負ってでもチャレンジすることで、飛躍的な成長やこれまでにない成果を手にできたことが何度もあります。

横澤:確かに、ふつうは接点がないような人たちにも会社のことを知ってもらうチャンスがあると考えると、それってすごいことですよね。社風とかそこで働いている人たちの顔が見えるから、応募作品をきっかけに入社を志望する人も出てきそう!

横澤夏子さん

森本:実際に社歌コンテストへの応募が人材採用につながった事例や、業種も規模も地域も異なる企業同士がビジネスで連携した事例も生まれています。

谷澤:昨年の社歌コンテストに参加していただいた方々からの、運営事務局への感想や反応を拝見させていただきましたが、参加してくださった企業や、一人一人の生き方や人生に、こんなにも影響しているのか……と本当に驚きました。まさに、一人一人の想いが、企業の想いになり、その想いが歌になり自社内に止まらず、全国に広がり、見知らぬ人のところまで届き、人と人がつながっていく。
主役は、プロジェクトを主催する側ではなく、パフォーマンスをされる参加企業の方々なのだと改めて実感しました。

協賛社様や審査員の方々、運営事務局の皆さんと一丸となって、新たに加わった私たち3人も、参加された皆さんの社歌を、広げ届けることに少しでもお役に立てたらうれしいです。

森本:はい、さまざまな企業や団体からのご応募をお待ちしています。本日はありがとうございました!

「NIKKEI全国社歌コンテスト2023」公式ホームページはこちら。

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