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Mi-Life Innovation 2025No.6

現場から生まれる、ライフイノベーション。

2015/08/03

これまで5回にわたり、電通「Mi-Life Innovation 2025」プロジェクトで作成した未来の生活シーンをご紹介してきました。(前回までの記事はこちら #1 #2 #3 #4 #5
最終回となる今回は、当社Web&システム・ソリューション局と行ったワークショップから生まれたアイデアをご紹介します。

 

若手が中心となり、未来のアイデアを熱く議論した2日間

延べ55名が2日間にわたり、合計3.5時間のワークショップに参加しました。
テーマは、2025年に向けた未来のサービスアイデアの開発。
最初に「Mi-Life Innovation 2025」プロジェクトのメンバーが未来アイデアの発想フレーム・未来予測のヒントを提示し、その後、各チームでアイデアについてディスカッションしました。

そして、2日目には、各チームのアイデアを皆の前で発表。
発表時には、発表チーム以外のチームを賛成派と反対派に分け、ディベート形式で、各アイデアについて活発なディスカッションを行いました。

すべてのチームのアイデアの発表・ディスカッションを終えた後、「フィージビリティー」「市場規模」「ワクワクするかどうか」という3つの評価軸で投票を行い、今回はそこで選ばれた3つのアイデアをご紹介したいと思います。

 

モーションラーニングスーツ

現実の人物や物体の動きをデジタルデータに記録するモーションキャプチャー技術の進化は著しく、すでにゲームや映画などの領域では広く応用されています。
着た人にモーションデータをフィードバックする機能をもつ「モーションラーニングスーツ」ができれば、これまで真似ることでしか伝えられなかった動きを、100%正確に伝えることが可能になります。

例えば、歌舞伎に代表される伝統芸能の動きをデータとして保存しておけば、時代を超えて100年後の弟子に対しても正確に継承していくことが可能になりますし、伝統芸能だけではなくスポーツや音楽など他の分野においても活用が期待されます。
そして、より多くの人が伝統芸能の動きを実体験できるようになれば、後継者不足の解消にも一役買ってくれるかもしれません。

(チーム代表者 Web&システム・ソリューション局EC&システム・ソリューション部 八木彩香)

 

使い捨てシールカメラ

高性能なカメラの小型化が、止まりません。
スマートフォン搭載カメラは十分すぎるほどの性能を持ち、私たちは手軽にきれいな写真を「いつでも・どこでも」撮って、シェアするという新しいコミュニケーションを楽しむようになりました。

カメラがもっと高性能・小型化し、シールの形でどこにでも貼ることができるようになれば、これまで記録することができなかったありとあらゆるシーンのデータを残すことが可能になります。
例えば、子どもや高齢者の方の万が一に備えられる「人間用ドライブレコーダー」や、競技者の視点そのものを撮影できる「アスリート用ウエアラブルカメラ」、さらに「動物用ウエアラブルカメラ」として希少動物の生態調査などにも活用できるかもしれません。

(チーム代表者 Web&システム・ソリューション局Webソリューション部 吉岩正人)

 

次世代ハウスキーパーロボット

昨今、様々な企業がビッグデータを活用したソリューションを提供していますが、近い将来、そのソリューションは私たちの日常生活にも浸透しているのではないでしょうか。

たとえば人工知能を搭載した次世代ハウスキーパーロボット。
人工知能が画像認識、音声認識、ユーザーとの対話を重ねることで、ユーザーの性格や好み、更にはその時の気分や状況までを解析し、限りなくパーソナルなソリューションの提供ができるようになります。男女を問わず人型であることによって、操作や指示を意識的に行うのではなく、自然と会話によるコミュニケーションが起こり、ロボットがユーザーの気持ちや意識を学習することによって、 “心のこもった待遇やサービス”を機能化できる時代がやってくるかもしれません。

(チーム代表者 Web&システム・ソリューション局Webソリューション部 広瀬裕太郎)

 

今回ご紹介できなかった中にも、素晴らしいアイデアがたくさんあり、電通社員一人ひとりのクリエーティビティーに、未来発想をかけあわせることで新しいアイデアが生まれる可能性を強く感じることができました。

全6回にわたって紹介してきた電通「Mi-Life Innovation 2025」は、いかがでしたでしょうか?
ITのさらなる進化・普及は、間違いなく今後も私たちの生活を大きく変えていきます。すべてがオンラインでつながり、その結果やることが増え過ぎて忙しくなってしまった私たちがこれから必要とするのは「時間を豊かにしてくれる」サービスであると考えます。
皆さまの日頃の業務において、未来の商品・サービスアイデアの開発作業などがありましたら、ぜひ電通「Mi-Life Innovation 2025」にお声掛けください。